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【ホットスポット】第2話 : 宇宙人の無駄遣いにジワる

ホットスポット第2話もゆるくて笑いました~!日曜の夜に癒される。
満月を背負った高橋さんがヒーロー過ぎて大笑いしました(笑)
ゆるっと第2話の感想を。

※ネタバレ要素がありますので、気になる方はご注意お願いいたします!



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名台詞集

▼思わず笑ってしまった台詞などなど、記録していきます。


宇宙人の無駄遣い

今回はただひたすらに、体育館の天井に挟まったボールについての物語。
地味すぎて(笑)
今後こういったちょっとしたどうでもいい問題の解決のために高橋さんの宇宙人の能力が使われ続けていく物語になるのでしょうか(笑)

体育の授業中に、体育館の天井に挟まっている一個のバレーボールを取ってと子どもたちに頼まれ、元バレー部の血が騒ぎトライしたところ、取ることが出来ないどころか追加で2つもボールを挟んでしまった葉月。
そのボールを取ってほしいと高橋に依頼し、いやいやながらも協力してあげた高橋でしたが、天井までビュンっと跳ぶ能力を使ってボールを取るも、それが一気に3個ビュンビュンビュンと取ってしまうのでなく、一回一回ちゃんと呼吸を整えてイメトレして取っていくという、すごい能力なのになんだか地味で地道な努力が面白くてずっと笑っていました。

身体能力的には普通の人間を圧倒的に上回るけれど、その能力を使った問題解決へのアプローチがとても人間らしいですよね(笑)
そんな高橋の能力を簡単に適当にカジュアルに無駄に搾取していく清美たち三人と、人間らしい気遣いや葛藤をしながらも協力してしまういい人な高橋さん。
ファミレスで葉月が高橋さんに学校の見取り図を書いて導線などの説明をしている間、まったく話を聞いていない様子でスマホをいじったり食事をしたりしている清美と美波がマイペースすぎて笑いました。

3個のボールをなんとか取り終えて高橋さんがご褒美のように味わった黒飴たった一粒に対して、そんな高橋さんを待つ間に車でぺらぺら他愛のない話をしながら袋いっぱいのお菓子を食べる清美たち三人。
この構図が本当に面白いですよね(笑)

高橋さんが宇宙人であることって地球を揺るがす大事件なはずなのに、疑いつつもぬるっと受け入れて、ただの"人が良い地球人"みたいな、都合の良い扱いをしてマイペースに過ごす三人と、なんだか一番人間らしいようにすら見える高橋さん。
高橋さんの能力が無駄遣いされ続けていて、地球上のどこにでもありふれた日常の中で生きる宇宙人って、こんな感じなのかもなと、ずっとじわじわ面白かったですし、人間の奔放さ、傍若無人な感じも、なんだか妙にリアル(笑)

一つ目のバレーボールが挟まった理由に、何か今後の物語に繋がる伏線があるのか?なんて思っていましたが、ただ美波がママさんバレー中に引っかけてしまっただけだったことが最後に明かされたのにも笑いました。
元バレー部という設定がこんなところでも生きている(笑)
葉月の職業=教師が膀胱炎になりがちという話と、美波の勤務先である泌尿器科も繋がって、設定の細かさになるほど~と思いつつ、笑かされます。

一つ目のバレーボールを挟んでしまったのが自分だとか、前にもこの話したよなとか、みんなそんな風に、何か思っても言わずに黙ってやりすごすことってそれぞれの日常の中であって。
でももしかしたら、それによって誰かが困るかもしれないし、それを代わりに誰かが処理してくれていたりするのかもしれない。
今回のボールの件の対応を清美が高橋さんに依頼した時も、「これがきっかけで万が一何か起きたら…」と匂わせて高橋さんを動かしていた清美でしたが、小さく些細な日常の出来事が、実は何か大きな結果につながっていく、そういうバタフライ・エフェクト的なものも、テーマなのかもしれませんね。

今までのあんなこともこんなことも、実は高橋さんや宇宙人たちがフォローしてくれていた、そんな世界なのだとしたら…と妄想すると、なんだかこの世の中が少しあたたかく、ほっこりと見えてくるような気がします。


地上絵を描く男たち

この地区で度々起きていた、学校のグラウンドに謎の地上絵が描かれるという事件。
結局犯人は人間で、今回清美たちが現場に居合わせたことで逮捕されましたが、この男たち、第1話のファミレスのシーンで奥の方を通過していった男たちでしたね。
ファミレスにたくさんの要素が散りばめられていたんだな~。

高橋さん、ああいう輩が大嫌いだと言っていましたし、前回ファミレスで語った武勇伝でも、昔やんちゃなやつらに絡まれて~みたいなことを話していたような気がします。
ふざけ半分で宇宙人の仕業にされたこと、それが許せず悶々としていたこと、高橋さんの地球でのこれまでの生活の中で、そういう苦労があったのかもしれませんね。

ところで、第2話冒頭で、地上絵が校庭に見つかり人が集まって騒いでいるシーンで、フェンス越しに地上絵を眺める人のシルバーのスニーカーの足元だけが意味ありげに映されていました。
高橋さんが履いていたのはニューバランスのグレーのスニーカーでちょっと違うように見えたのですが、このスニーカー、誰の足元だったのか、今後どこかで回収されるかもしれませんね。

やっぱりあのファミレスに、色々な伏線が散りばめられているような気がします。
第1話で美波と葉月の後ろの席に背を向けてやたら姿勢よく座っていた男性も、何か絡んできそうですし。
どういう展開になるのか楽しみです。


温泉の泉質

今回高橋さんによって、ホテルの温泉の泉質が特別で、含まれている成分が宇宙人にとって身体を治す効力のある有益な成分であること、能力向上や免疫力の維持にも必要で、二日に一回は浸からなければいけないということが語られました。
思ったより早くこのことが明かされたので、これからどこまで物語が進んでいくのか楽しみです。

しかし二日に一回となると、高橋さんと同じタイプの宇宙人であればやっぱりこの近くを拠点として生活していないと、なかなか厳しいですよね。
三ヶ月ほど滞在している小日向さん演じる宿泊客・村上も、やっぱり宇宙人なのでしょうか。
高橋さんとはお互い宇宙人と認識し合っているのか?

前回第一話の感想記事で、何か市政も絡んでいるのではなんてことを書きましたが、宇宙人向けにこの温泉を利用したビジネスを展開したら儲けになりそうですし、この温泉の利用を許可したり優遇したりすることを条件に、宇宙人によって町が守られているとか?何かありそう。わくわくしますね。


意図を汲む時代

最後の清美のモノローグにもあった、「意図を汲む時代は終わったのかもしれない」という言葉。

地元のイオン前で受けた該当インタビューにて、富士山は山梨県と静岡県どちらのものかと聞かれ、どうでもいいと思いつつも番組の意図を汲んで山梨のものだと言い張った美波や由美。
結局実際の放送で使われたのは、「正直どっちでもいいっす」的スタンスの素直な住民たちの意見のみで、このモノローグに繋がったわけですが、意図を汲みすぎて結局使われないという展開、結構重要なメッセージかもしれないなと思いました。

あれも伏線では?この人は実はこうなんじゃ?…と、考察しまくりの視聴者に対する皮肉めいたメッセージもあるような気がするし、小難しく考えずにもっとフラットに自由に呑気に気軽に楽しんだら?というメッセージでもあるような。

私もあれこれ書いていますけど、宇宙人は高橋さんだけなのかもしれないし、市政とか何も絡んでいないかもしれないし、本当にたいしたことのない日常を淡々とじわじわと描き続けて終わる物語かもしれない(笑)

清美たちが、ただそこで生きている高橋さんが実は宇宙人だったということを、根堀り葉堀り色々詮索するわけでもなくぬるっと受け入れたように。
清美がシングルマザーである理由も特に深堀りされていないように。
ただそこにあるものを、そのまんま受け止めること。
あれこれ詮索したり考察するのも楽しけれど、なんかこうもっとゆるっと、ぬるっと、そのくらいの気楽な感じでいるほうが、ちょうどよかったりうまくまわったり楽しめたりする。
なんだかそういう脱力系の勇気みたいなものをもらえる作品のような気がします。

第3話、とんでもないスピードで移動する高橋さんに既に爆笑したのですが、次はどんな物語になるのか、来週も楽しみです。

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