
anti-Hagibis|被災地で掃除のお手伝いをしてきた、その2
今週は勤務先の月例ピーク週で、まあ毎月のことではあるんですが。昨日今日とモーレツもりもり働いたら、あっという間に一昨日のことが記憶の……遠方に……早すぎやろ記憶のドンブラコ……(頭を抱える絵文字)
あ、そうだそうだ
8:45、出発しました
絵に描いたような田舎に暮らしています。
ので、(ので?)
我が家には田畑があります。田畑仕事の必需品とは何かといえば、そう、軽トラ。田舎暮らしに軽トラは欠かせないんだよォ! 私は…乗りませんけど…(普段は)。
自分自身の装備品(野良仕事仕様の)が無かっただけで、箕とかシャベルとか高圧洗浄機とかはわりと何でも揃ってる我が家。全部、父のですが。
車も道具も父に借りて、使えそうなものを積めるだけ積んで、小菅さんには合流地点から助手席に乗っていただいて、出発進行〜しました。
うほぉほほほ〜〜久しぶりのマニュアル車〜〜〜! でも1回しかエンストしなかったし坂道発進も普通にできたよ、上出来です。MT免許取っておいて良かった。
小菅さんと私、それぞれの「ここだけの話」で盛り上がりながら、飯山までの片道はあっという間に到着。
お掃除、開始。
お手伝いさせていただいたのは、飯山市役所からほど近くのまちなかにある旅館さんでした。名前を名乗るだけの簡単なご挨拶で、すぐに作業開始。
まちなか旅館なので広大な敷地というわけではないけれど、それでも一般的な戸建住宅よりは複雑で大きい建物。
(写真はご主人の了解を得て撮影・UPしています)
もちろんこれはごく一部。ほぼずっと作業に集中していて、撮った写真はほんの数枚でした。
なかには、家内に溜まった積年の不用品もあったことでしょう。でも、このお椀……、使ってたのかもしれないし、もう使っていなかったからこの際にと捨てることにしたのかもしれないけど。
このごろの一般家庭にはもうあまり無いようなこういうお椀とこの数を見て、旅館さんの一部だったものが台風のせいで……と、この日初めてこの場を訪れて作業している私ですら胸がじわりと締め付けられた。
小さなものから大きなものまで、ひとつひとつを手に取り、決断するご主人と奥様の胸中はどれほどか。
12年ほど前に我が家のリフォームをした時、その時は災害でも何でもなく自分たちでやると決めて始めたリフォームだったのにも関わらず、その下準備として「不用品」の仕分けと処分をしていた時、母は黙ってしばらく泣いていた。泣きながら作業していた。
旅館のご夫妻は私たちには泣き言も泣き顔も出されなかったけれど。
「これ……洗ってももうダメかもしれないけど、一応洗ってもらえますか」
「はい、やります!」
「わかりました、なるべく丁寧に洗ってみますね」
……調理器具から戸棚の戸から、泥に浸かったものは片っ端から丸洗い。私たちの水洗いだけでも物品1点あたり3度洗いくらいはした。さらに、元通り使うためには洗剤で洗って消毒をしてと、まだまだ、手間が掛かる。全部が綺麗に片付くまで、一体何日くらい掛かるんだろう。想像もつかない。
掃除が終わった後に、次はやっと工事。
工事が終わるまで、あの旅館はお客さんが取れない。つまり、その間ずっと無収入なんだ。
ザ・肉体労働(難易度★☆☆☆☆)
家財を退避(というか一時的な仮置きというか)させてあったガレージにも一番奥の隅々にまで泥が溜まってしまっていて、別の部屋に家財を再度移動させて……
(この家財移動だけはボラセンから派遣されてきた若い男性陣10名くらいのチームが人海戦術で作業していってくれた。あっという間に運んであっという間に次の現場へ。ありがとうございました!)
……そして、やっとガレージの床掃除。
私たちとは別に、旅館さんのお知り合いのSさんと仰る男性がお手伝いにいらしていて、Sさんがまず高圧洗浄機で泥の洗い流し。私と小菅さんは、ひたすらワイパーで水を掃き出す、掃き出す、掃き出す。
ガレージの清掃前にも、ピロティのような「物置に使ってたんだ」というスペースの消毒作業をした(そこは既に泥の掃き出し作業は終わっていた)。
希釈タイプの消毒液をバケツに作って、撒いて、掃き出す作業。浸水した壁も消毒しなければ意味が無いので、壁伝いにぐるーーっと撒いて床へと流し、ワイパーで掻き出していく。
このピロティがですね……、身長175cmの私には辛い天井高でね!(笑)
消毒液を張ったバケツを持って何往復も、ずっと中腰。おかげさまで火曜日現在、いまだ筋肉痛です(鍛えられたね! 良かったね!!笑)。ちなみに、ガレージも(私は)直立できない高さでした。
でもいやホント、今年もじきにやって来る除雪シーズンに向けて、良い準備運動になったと思います。
この日1日のなかで一番重労働だったのはこの中腰バケツ作業くらいで、ピロティとガレージを合わせても、たぶん正味2時間程度? 私(仕事も趣味も座り仕事)の身体がヘナチョコなだけで、とんでもない重労働や危険な作業は何もありませんでした。
唯一ヒヤリとしたのは、せっかく買っていったゴーグルを着け忘れていて、跳ねた消毒液が目に入った時。すぐに水道でザブザブ洗って、その後異変は何も無かったので結果オーライですが……みなさん、ゴーグルはお忘れなく!!! ←おまえがなーー!!?
その後、「いっけな〜い☆てへぺろ」と言いながらトラックの荷台までゴーグルを取りに行って戻ったのに、結局私は最後までゴーグルをオデコにかけたまま一度も目に装着しなかったんですよ。
バカなの?
うん……。
バカなんだな。
そして裸眼族なんだー!(両目1.2、メガネ習慣がありません)
その3につづく。