ガスライティング ってなんだ
”Gas Lighting" という言葉を聞いたことがあるだろうか。
って書かれててもちょっとわかりにくい。
例えば。
クッキーが箱に入っている。
別に誰のものでもない、何枚入りかのクッキー。
見つけた人が、好きなだけ食べる。
他にも食べたかった人が箱を開けた時にはもう一枚も残っていなかった。
「クッキー、あなたが全部食べてしまったの」
こんな些細な一言。
これがガスライティング だ。
悪いことをしたわけではないのに この一言だけで
クッキーを食べた人は
「わたしは 食べてしまった」(=悪いことをしてしまった)
という罪悪感に駆られてしまう。
コップに入った飲み物が床に置いてある。
知らずに歩いた人が コップを倒してしまう。
「あー」 〜ため息〜
これも、ガスライティング だ。
コップを倒した人に申し訳ない、 と思わせる
その人が悪い という空気になってしまう。
これ、意外と日常あるあるではないだろうか。
気づかないうちにあなたはガスライティング をしていないだろうか。
されていないだろうか。
「それはあなたが悪い・間違っている」
「ちょっとおおげさなんじゃない?」
「あなたはこう思ってるのかもしれないけど」(実際思っていない)
「そんなこと言ってないよ」(実際言ってる)
「冗談だよ〜 マジになるなよ〜」
「そんなのずっと昔のことじゃん」
「わたしはあなたにやってあげたのに」
…
「ねえねえ ちょっと相談があるんだけど」
「またかよー」
わあお。
結構、やってる。
あとは、勝手に不機嫌になってるとか。
相手に様子を伺わせるような状態でいるとか。
日常の至る所にガスライティング は存在している。
共通で体験した出来事や記憶を 湾曲させたり
心ない言葉を投げかけることで
相手を不安にさせる 劣等感や罪悪感を与える 自分自身や記憶を疑わせる
そんな行為
全てれっきとした ”ガスライティング” なのだ!
どうしてこんな啓発系の記事を書いているかというと
ニホンジン、ほんとに結構、やってるし、 結構、やられてる。
しかも無意識のうちに。
本当は大切に想いたい 家族同士。 友人同士。 恋人同士。
会社や学校での上下関係なら尚更。
一緒に気持ちいい時間を過ごしたいはずなのに
なんだかモヤモヤする。なんだか楽しくない。なんだか 辛い。
これが原因だったりする。
海外向けのメディアとかみてると
”gaslighting" という言葉 最近はよく見かけるようになって
やめようねというムーブメントが始まってたりするけど
そもそも このガスライティング という定義さえも
まだ日本では浸透していない。
で、やられた側は結構、 刺さる。
相手に悪いと思わせるためにやるのだから当然だ。
わたしって普通じゃ無いのかな…
申し訳ないなあ…
本当はそうだったのかな…
わたしがオーバーなだけなのか…
無論わたしもそのうちの1人。
gaslightingされることに慣れきっていたから
最初 このタームを知っても意味がわからなかった。
少しずつ概念が掴めてきて初めて
今まで受けた傷
あれも これも それも ぜんぶそうじゃーん! って 納得した。
あと、認めるのは苦いけど
多分、今まで生きてきた中で
結構 同じだけ 人にそれをやってるはず。
ガスライティング の概念を得て
他者と関わる上での 自分の言葉と行動に もっと気をつけよう
と思うきっかけになったし
相手との間でそんな出来事が起こっても
"この人今 ガスライティング してるわー”
と思えるようになって ダメージを受けにくくなった。
だからね…
今
人との会話や関係性でモヤモヤしている人
なんだか上手くいっていないような感じがする人
ちょっとね、 日常生活で気をつけてみて欲しいです。
あなたは ガスライティング していないですか?
そして、されてないですか?