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再掲【詩】「遠くまで」

この感情だけを胸に抱いて遠くまで

誰も知らない場所まで行きたい
体中を傷だらけにしながらも
深く深くより濃い色調の景色が見えるところまで

どんな弱音を吐くだろう
弱い自分に気づいているから
泣き言と後悔の連続だろう
だけどそれでも進んでいくしかないのなら

震えながら迷いながら
狭い穴なら身をかがめて
広い野原なら背筋を伸ばして
はるか遠くの景色に目を凝らしていこう

この感情だけを胸に抱いて遠くまではるか遠くまで

誰も来ない場所まで行きたい
この心をボロボロにかきむしりながら
深く深くより濃い色調の気持ちが浮かぶところまで

どんな本音を叫ぶだろう
嘘吐きな自分だとわかってるけど
核心はこの胸の中に絶対ある
だからそれを探すための永い永い旅だろう

笑いながら泣きながら
晴れた空なら大手を振って
雨模様なら雨宿りしながら
ずっと遠くの景色を目指していこう

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