【詩】「Cynical」
跳ねる頭にうんざりして出した
久々のオーダーに
マスターは吃驚
色付けるのにも飽きたから
Black Hairに戻した
他の色は「秋」に一任
記憶はどっかへ飛んでいく
最後に誰かを愛したのはいつだったっけ?
なぁ それは快感だったかな
「smartだよね」と言われて
喜んでいたりするけど
辞書を繰ってみて悶絶
他人が貼るレッテルと
僕が鏡で見る自分自身とでは
贔屓目に見ても僕は醜悪
心はゆっくり荒れていく
「優しさ」を剥がしてみれば「無関心」
皆 寂しさを紛らせたいだけ?
薄っぺらな言葉しか言えない
そんな人生は無意味だなと
見上げた夜は満月
アスファルトにうずくまって
いつかの痛みを吐き出したのは
もう遠い遠い絶望
時間が静かに流れてく
季節が静かに深くなる
立ち止まってはいられない
苦笑いを浮かべながら
誰も見ていないところで 時には悔し涙を流しながら
不恰好なりに 不器用なりに
出逢いと別れを繰り返していこう
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