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【詩】「machine gun」
夕方から上がりだす熱に頭はやられてしまって
頬杖つきながら計算機を叩いて数字を出してる
電話もする気はない遅れてしまうなら遅れてしまえばいい
約束は守るものだなんて義務教育では必須教科ではなかったはず
何かを言い訳してる自分には薄々気がついてる
それでも胸を張って生きてけばいいのに自分から枷を造ってる
「どうしょうもない」状況に自らを追い込んでいって
失敗することを望んでる僕らは先天性のマゾヒストかな
あぁ人生をもう一度やり直せるのなら勉強して公務員になりたいな
杯並べて牌を並べて嘘を並べて無責任を並べてホントはクビなのに退職金は出る
僕らの屋台骨を支えてくれてるありがたい人たちだとは思ったとしても
やっぱり甘いよゲキアマだよ内に甘く外に厳しい格好の事例だね
心は病んでる精神は汚れてる感情は壊れてるそれをうまく隠して人は暮らすのか
生きることってひょっとしたら異常なことかもしれないと思わせるこの現状
法律に支配され時間に支配され環境に支配され常識に支配されてる
愛する人を抱きしめることも涙が出るほど笑うこともコントロールされてる
そんな気がするのは被害妄想だろうか?
だとしたら僕は何に害を被ってるのだろう?
誰かを傷つけなきゃすまない自分に大体見当ついてる
戸惑いつつも何気ない言葉でアナタを切り刻んでいたい
綺麗なコワレモノならそのヒビを広げて悦に入っていたい
「幸せ」になれて慣れて馴れて熟れて狎れてるそんな僕ら
あぁ苛立ちに満ちたそんな人生だけどやり直しても僕は詩をうたうだろう
マシンガンのように言葉を叩きつけてピアノのように言葉を確かめながら
病んだ心や汚れた精神や壊れた感情のかけらを叫びつづけ呟きつづけるよ
誰かに届いてもあるいは僕にしか聞こえなくても
何かを打ちつづけたいよ何かを描きつづけたいよ
形にならない何かがあると思いつづけて