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読書記録『ラブカは静かに弓を持つ』
2023年本屋大賞ノミネート作のこちら。
図書館で予約してやっと読めました!
〈 読書前のきもち 〉
“ラブカ”とはなんだろう?
静寂、深海を思わせるこの空間で誰に向けて弓を弾いているのだろう?
前情報なしで一気に読む!
〈 読書のあと 〉
なるほど、ラブカは深海ザメの一種か。
とある音楽教室に、スパイとしてチェロを習いに行くことになった主人公 橘樹の物語。
彼の境遇が、深海深く潜り密かに生きるラブカのイメージと重なった。
仄暗い世界に少しずつ色が足されていく様が、
鮮やかに胸に響く。
囚われている世界に留まり続けるのも、
そこから一歩踏み出して道を進むのも、
全ては自分次第なんだと、そんなメッセージを受け取った。
後半は一気に読み進めてほしい一冊。