ハーブティーのお話 その2 沢山の楽しみ
ハーブティーは、薬草の機能を期待され飲んでいる方が
多いとは思いますが、その楽しさは他にも沢山あるんですよ。
意外なご質問に
「ハーブティーってどうゆうふうに作ればいいんですか?」
というのがありました。
淹れ方のご質問かな?と思いきや
「ハーブを育てているのですが、それをどうやってお茶にするんですか?」
との事。
「摘み取ってきて、お湯をさすだけですよ」とお答えすると
「それだけなんですか?ドライは乾燥させるだけでいいんですか?」
「はい。乾燥させるだけです。」
「えーそれだけなんだぁ」
あーなるほどなー
私達の身の回りに有る飲み物って、
大体のものは何らかの加工が入っている。
スポーツドリンクや炭酸飲料などは言うに及ばず
コーヒーは焙煎するし、中国茶、紅茶は発酵、
日本茶は蒸し上げたり、揉捻したり・・
おうちでは作れないものばかり。
だから
お客様が「それだけなんだー」というのも
分かる気がする。
何も加工せず植物そのままでお茶になるのは、
他の飲み物にはないハーブティーの最大の特徴ではないだろうか。
摘み取ってお茶にするのも、ちょっとだけコツが要る。
フレッシュの場合、植物の中に有るのはほとんどが水分なので
相対的に香り成分が薄い。
だからハーブを沢山使わないと香り高いティーにはならない。
香りが強いミント類だと1カップあたり(約200cc)で
5cm程度の枝が4~5本くらい。
香りが弱いレモンバームだと6~7本。
必ず沸かしたての熱湯を入れ、3分蒸らしてカップに注ぐ。
すると・・・ふわーと香りが広がり
それだけで、固くなっていたアタマやココロがほどけてくる。
一口ごとに香りに包まれ、ゆったりと深い呼吸になり
リラックスのひとときが訪れる。
忙しい毎日のかなで、1杯のハーブティーを飲むのは
効果効能だけではなく、
実は自然を身近に感じ、自分を取り戻したいという
ヒト本来の欲求が有る気がする。
お庭やベランダ、窓辺でハーブを育ててみてください。
種を蒔いたり、苗を植えたり・・・。
身近に植物が有ること、暮らしに香りがあること
簡単にカラダに取り入れられること。
その上薬草としても期待できる。
1杯のハーブティーは全て叶えてくれますよ。