ハーブティーのお話 その4 ブレンドの楽しみ方。
ハーブティーのブレンドは、
自分でやると「なかなかうまくいかない」と、
ご相談を受けるとこが多々あります。
コーヒーも紅茶もそれぞれブレンドのものが多いですが
コーヒーを数種ブレンドしてもコーヒーですし
紅茶を数種ブレンドしても紅茶になりますね。
でもハーブの場合、とても範囲が広くて
コーヒーに近いものからトロピカルフルーツのようなもの
バラやラベンダー、カモミールなどのフラワー系
St,ジョーンズワートやエキナセアの様な薬草系
酸味が有るもの、苦味があるもの、清涼感が有るものなど実に多彩。
多彩すぎて、組み合わせ自由すぎて不自由になってしまう。
那須高原HERB'sのハーブティーブレンド教室では
ブレンドの定義として
「混ぜ合わせるものの個性や風味が調和され美味しさの広がりを得る事。」
としています。
混ぜわせるものの特色が発揮されないのであれば、混ぜないほうがいい。
出来るだけ少ないアイテムでシンプルに
それでいて大きなシナジーを得られる様に心がけます。
ハーブの本などを参考にして
薬草の効果のみを期待し、あれこれメディカル的にブレンドしてしまうと
どうしても美味しさがおろそかになり、我慢して飲むようになる。
できれば
効果と美味しさの両立をしたいところですが、
先日も書いたように、ハーブティーは薬っぽくて苦手というイメージを
多くの方が持っているので
先ずは、美味しさを感じて欲しいと思っています。
きちんとブレンドすれば、他の飲み物では表現出来ない
美味しさを持っていますし、
美味しくなければ
ココロとカラダに良い働きかけができる様にならないと思います。
ブレンドする際は
色彩のパレットをイメージすると全体像を把握しやすくなります。
例えば・・・
ハイビスカス、ローズヒップは赤色。
オレンジピール、柚子、レモンピールは黃色。
st,ジョーンズワートやエキナセアは青色。
ペパーミント、レモンバーム、レモングラスは緑色。
シナモン、カルダモン、アニス、クローブはベージュ。
チコリ、ダンデライオン、ハトムギは茶色。
と分類して絵を描くように一杯のハーブティーを創造してみる。
隣り合う色彩は相性が良く広がりを得られますし、
補色の関係では意外な楽しさが引き出されます。
ハーブ屋さんで気になるハーブをみつけたら
ひとつ、ひとつテイスティングして
自分のハーブティーカラーチャートを制作してみる。
それって、ちょっと知的な楽しみ方だと思いませんか?
さて、
色を合わせるようにブレンドが出来るようになっても
実はもう一つの難問があります。
それは香りの立ち方、味の出方がそれぞれ違うという事です。
それは、また次回に。