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新しいカモミールの栽培方法へチャレンジ中!

今ではすっかり那須高原HERB'sの代名詞とも言えるカモミール。

当店自慢のハーブとなりました。

動画は昨年のカモミール摘み体験の様子。

1本約30mの畝が15本なので満開の時は

甘い香りが一面に漂って、それは、それはとても幸せな気持ちになります。

栽培は試行錯誤を繰り返し多くの失敗を重ねてこの様な形になってきた。

種を蒔く時期や苗の仕立方、温度の管理、そして植え付けの時期など

一つ一つの要素を観察してどれがいい結果をもたらすのかを考え、

実践し体得していきます。

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ようやく一面のカモミールが咲くようになったのだけれど

今シーズンは、今までのやり方をやめて、

全く新たな栽培方法にチャレンジしてしまった。

今までは、温室内で秋に種を蒔き、冬に苗を仕立て

3月中旬頃農園に植え付けるという工程。

それを

今シーズンは直接種を蒔くことにした。

その方がより自然だなぁと気づいたから。

失敗したらどうするの?

んー多分いけるはずだよ。理にかなっているはずだから・・・。



きっかけは、農園案内をしている時に

植物が子孫をより多く、より広範囲の広げるため

ある植物は綿毛になったり、

プロペラみたいな形になって種を遠くへ飛ばしたり

ある植物はリスに種を埋めてもらったり

またある植物は果物をあげる代わりに中の種を運んでもらったり

するから、

農園のど真ん中にモミジの木が出てきたり

どんぐりの木がでてきたり

桑の木がでてきたりするんですよーなどとお話をして、

あーっ!そーかぁっ!

その瞬間、自分の中であるものと繋がった。

ずっと以前に読んだ「自然農法」の中で

粘土に100種類野菜の種を混ぜ込んで、それを団子にして

農園にポンポン投げれば、それで種まきは終わり

その時、その土に適したものだけが芽を出す事が出来る。

という一文を読んだことがあり

そんな簡単なものか?と疑問を持ったまま、

すっかり頭の片隅に仕舞い込んでいたものが、

その時、ストンッと解ったのだ。

粘土団子は偽装動物のフンなんだー

動物と種の関係を利用していることに気づき

どうしてもやってみたくなった。

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黒土に少しの乾燥粘土を入れ、そこにカモミールの種を混ぜ込み

水を入れながら泥んこ遊び。

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それを手ですくいながら畝へ落としていく。


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(2019年9月中旬)

本当に動物がフンをしているみたい。


これで本当に芽が出るのか?


ドキドキで過ごす。

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(2019年10月上旬)

約20日後、うぉー!芽が出てきた!!うまくいったねー

このまま冬を越し、春の成長期を迎えた。

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(2020年4月)

予想通り、草との共存。

少し草の方を刈り取って、手助けをしてやりたかったのだけれど

カモミールと入り込みし過ぎてうまくカマが入らず

結局そのままぐんぐん大きくなっていく。

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(2020年5月現在)

もはや、カモミールを育てているのか?からみつくカラスノエンドウの

農園なのか?わからない状態。

ただ、この状況がまたワクワクで

ここにカモミールが咲いたらカラスノエンドウの花とのコントラストが絶対キレイだよねー

などと思ってしまう。

カモミールもほかの草に負けじとたくましく育ち

根本の茎は見たことがないほど太く立派になっている。

また、場所によっては

カモミールが他を寄せ付けず圧倒的に畝を制圧して

わがもの顔をしているところもある。

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なんだか、また色々な発見や反省点、次へのアイディアが湧き出してきて、

今年の収穫もしていないのに次のシーズンが楽しみになっている。

おそらく

今年は、昨年の様な一面に咲くカモミールは見られないかもしれない。

でも、更にこの土地の自然とカモミールが共存して多様な生き物たちに

恩恵を与え、与えられながら育っている。

だから、きっとより元気なカモミールが収穫できるはずだよー

さて、結果はどうなりますか・・。

これからの収穫と乾燥そして出来上がった

カモミールのハーブティーはどんな香りになるのか!?楽しみっ!!


(CM)

厳しい冬を乗り越え、草と共存しているカモミール。

その元気な香りをご家庭へお送り致します。

宜しければ、是非!

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