怒りの爆発を防ぐには①-感情を正しく自覚する
嫌なことがあって我慢できなくなり、つい怒りを爆発させてしまった―。
こんなことってありませんか。
今回は、怒りを爆発させるのを防ぐための方法の一つとして「感情を正しく自覚する」という方法を紹介します。
ここでのポイントは『正しく』感情を自覚する、ということです。
一言で「怒り」と言ってもその表現方法は様々です。
例えば、「へそを曲げる」と「腸が煮えくり返る」とでは、怒りのレベルにだいぶ差がある気がしませんか。それなのに「怒り」という一つの単語で一緒くたに表現してしまうと、「感情を正しく自覚している」とは言えません。
自分の感情を正しく自覚するためには自分の感情を言葉にすることが有効です。
そこで、自分の怒りがどの程度のものなのかを把握するために感情ことば選び辞典を使うことをオススメします。
感情ことば選び辞典について出版社の説明では以下のようになっています。
感情の言語化は、難しい。まして端的に表現するのは至難の業。ことばを使う人なら誰もが一度は経験する「この思いが伝わらない」もどかしさを解消するための辞典です。薄い、軽い、小さいの三拍子でいつでもどこでも使えます。【出典】「感情ことば選び辞典」出版社より
感情ことば選び辞典を使って今の自分が抱えている感情にぴったり当てはまるものを探してみてください。そうすることで自分の感情を正しく自覚することができます。
そして自分の感情を正しく自覚できたら、それを紙に書き出してみてください。紙に書くことで自分の感情について客観的な視点を持つことができるからです。
頭の中だけで自分の感情について考えようとしたら同じところでぐるぐるループしてしまうことがあります。
ですが、紙に自分の感情について把握したことを書けば、思考が目に視える形になるので「あ!ループしてるな」っていうのに気づきやすいです。
紙に書き出すことで客観的な視点で自分の感情を見ることができます。
客観的な視点があれば、自分の感情についてどういった対処をすればいいかといったアイディアも浮かびやすくなります。
怒りを爆発させるのを防ぎたい―、そんな人は
①感情ことば選び辞典で自分の感情を正しく自覚し、
②自覚した感情について紙に書き出して客観的な視点で分析・対処を考える
といったことを実行してみてはいかがでしょうか?