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日記  5

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短かすぎる日々を短歌と短文で記録します。 100日分溜まるまで。
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数頁捲るあいだにコーヒーは冷めて全史はソクラテスの死

10/10
風が強く肌寒かった。
すべてやり尽くしたという人にこの世は堪え難い地獄だろうな。

躊躇いも重ねてゆけば一枚の画布に息づく皺深い顔

9/23
無心になれるものを何か、ということでデッサンを始めた。いつか木彫をやりたいんです。そのために、まずはデッサン。

蓮池を撃つ雨受け止める大きな葉 犬だけがリアルやね

9/18
びしょ濡れで帰宅。

勉強即通報らしい図書館の閲覧席は半減されて

8/19
家にいても鬱々とするので総合図書館へ。普段読めない結社誌を、と思ったけどあまり置いてなくて、『心の花』の一番新しい号を拝読。光森裕樹『鈴を産むひばり』を捲って、買うことにした。他にプロファイリングの本を探したけど見つからず。

そのかどの紫陽花の青憶えてて答え合わせをまたしたいから

6/17
マンションの共用廊下は水捌けが悪く、エアコンの室外機から出た水と降り込んだ雨水は混ざって、排水溝の手前に長いこと留まっている。模試を受ける時の気持ちで僕はその水たまりを踏み、雨が降るかもしれない街に踏み出す。

見た夢を報告しあう起抜けに笑わせたくて脚色しちゃう

5/10
今の家に越してきて一年と少し。古いマンションで不便はいっぱいあるけど、間取りや眺めや立地など長所も多い。不便なところにも少しずつ手を入れて暮らしやすくなってきた。今年中にはあらかた整えられるかも。

内海(みずうみ)に大きな船を閉じ籠めてリージョンコードの異なる僕ら

2/16
河口付近の川沿いのマンション2階に住んでいるので、満潮の時には水面に浮かんでいる鴨が近く、大きく見える。「月が大きく見る」とかよりは確実に大きい。

前世では木乃伊を作るとき脳を掻き出す棒を作ってました。

1/9
ちゃんと教わったことがないので不確かではあるんだけど、どうやら働かないと生きていけないらしい。

だんとう、と言えば優しい冬のこと それでも春を願うよ犬と

1/6
とは言え、夜はそこそこ冷える。年末年始休暇に食べそびれてしまった数の子を、在庫処分の割引で少し安く買って帰る。

(自転車が風雨に耐えて立っている)(名前を変えればリセットですか)

8/15
台風がゆっくりと僕らの脇を通過していく。駐輪場の壁に凭れている僕の自転車はスタンドをつけていないから。国って歴史ってなんだろうか。

何の朱を映す蟹河口が近い

7/17
どこに住むか、部屋から何が見えるか、そういったことが何よりも大事だ。

夏柳ガラスに揺れる解散のニュースで知った良いバンドたち

7/15
毎週三連休でいいのに、と思う。割と大勢がそうか、とも。蝉が鳴き始めて、ダムの貯水率大丈夫かよ。

普通って大事だアスファルトこの分なら昼にはまた古ぼけた白

7/6
いや本当はここ何日か降っていない。梅雨入りした途端に傘が要らなくなる。犬を風呂に入れて、散歩ついでに買って来たパンを珈琲と食べて、小説を読んで、少し寝て。起きて短歌をひとつ作ってまだ14時前。とても珍しい土曜日。

袋角破けた時に出てた月

6/16
日曜日は一週間分の作り置きおかずを作ることにしていて、食材は近所の商店街とスーパーの両方で買う。日が出ているうちに調理を終えた。下流の川面も夜はきれい。