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「死者の奢り」読書感想文

久しぶりに小説を買いました。

小説を読むのが苦手過ぎて、高校3年間の朝読書を二宮敦人の「18禁日記」1冊で貫き凌いできた人間にとってかなりの進歩です。大人の仲間入りです。

購入理由はAmazonで試し読みをした際、出だしのキショ具合と7行にこれでもかと詰め込まれた腐臭漂う鼻がもげそうな強烈単語が飛び交ってて面白そうだから。


アルバイトの男・女子学生と管理人が実験用死体を運搬する話。

生と死がモチーフらしい。むずかし~



前半3ページほどスラスラ読めた。粘ついてる作品と言えど大江健三郎のネバネバ推しがすごい。あと臭い。小学生の頃に見学したごみ収集場とグリセリドを思い出す。

「濃褐色」のこの3文字だけで1トン程度の重量がある。
喉に張り付いてくる。
出てくる度に胸やけがする。



戦争・政治が絡み、女学生が妊娠してます宣言したところから話がもちゃもちゃし始めた。想像力が豊かではないのでそろそろ挿絵が欲しい。

女学生は堕胎のために手術料稼ぎをしているにもかかわらず、
大量の死体を見てもなお「やっぱ産もっかな、もったいないし」発言はよくわからない。

やべ~女だなあともやもやしたがその後の男子学生の「この女は罠にかかっている」

すっきり。
何がすっきりしたかは不明だが何かを代弁してくれている気がする。ありがとう。謎

アルバイトの給料はちゃんと払いな。

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