レ状
自滅した退廃、敗着の栄光に
足元を掬われた日常の、
太陽ばかりが幅を利かす事業、
宣言、約束が、
不労の計略あるいは花びらの、
一枚一枚が剥ぎ取られていく理解の
諸様相に、漠然とした冥利の
匙加減にうらぶれた影を
必死の問題とさらうのであった。
そこが久遠の問答に用意した
落下傘のひとくくりの命綱なら、
千“話”の鶴が物語を連れて
猿の都へ困窮する筆致の栄辱を
今更のように我が物顔で
触れて回り、その一面、
その裏側に立つ貴方は
呵責に赦された瑕疵の一雫。
不要と謳われた読点の、
あられもない無精の判断に、
不憫の自立の決断に、
傀儡の談笑あるいは
道行く明日の衰亡と、
忠実な嘘ばかりが手を繋ぐ。
不埒も不問である。
臆病も一国だ。
あらゆる美徳に離散する光学、
衛生の地図に蔓延る訴求の懇願、
我と忘れた自前の憤然に、
功労の燭台の必尺の工夫が
黙と駆ける微笑の病と成る。
この都市。
この栄耀。
この平静までもが仇となる一言。
虚言の友情と陥落する従順な文字列に、
貴方は言葉があるか?
無論ーー、詩が貴方を知る由もない。
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