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✈️兄の帰省と人形焼と遺産分割協議書 3/12

3/13の明日がとうとう父と伯母ズの納骨のため、本日12日兄の帰省予定である。

昼に外食、それから遺産分割協議書という予定は先に伝えていた。

また、今後の不慮の事態に備えて実家の合鍵を増やして兄に渡すことにする。

合鍵を作って、実家に着いたのが午前11時30分ころ。

兄の靴があったので戻ってきているのは分かったが、兄に聞くと母は昨夜兄と電話して(あれほど外食は昼!と伝えていたにもかかわらず)
「夜は食べに行くけん!」
と言っていたらしい。

忘れるのはえーな。

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まあともかく、母に外食に行くので準備するように伝えたが、いつも通り繰り返し戸締りや火の元や用件余所見をしていて、結局準備に一時間かかり、兄が撫然としていた。

家族の中で一番せっかちだった母が、単に近所に食事に行くだけで準備に一時間かかるのは、兄に如実に母の衰えを感じさせたようだ。

甘い。

まだまだこんなもんじゃないぜ。

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まあそれはともかく、近所の和食の店で昼食を食べる。

食事はまあ普通に進んでいたほうだと思うが、雑談の流れで、兄が
「あ、お土産に人形焼持ってきたけど、(カバンから)出すの忘れた。
(実家に)戻ってから渡すね。」
と言った。

ここで母の一撃。

「人形焼ちゃどんなんね!」

…いや?今まで複数回人形焼もらって食べてたことあるよね?
忘れてる!
さらに追撃。

「東京のお菓子は、地元のお菓子と違って美味しくないって、知り合いが言いよったもんねー!」

今。

それ言う?

私は兄と目を見合わせた。うん、これは完全に認知症の一症状。

話す内容に歯止めが効かないのだと思われる。

なお、一応弁解を聞いたら地元のお菓子が美味しいと言うことを伝えたかったらしい、多分。

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昼食後、実家に戻って落ち着いたら午後3時近かった。

まあ書類(遺産分割協議書)を出して、母の自書、兄の自書と押印、私の自書と押印を済ませる。

本当はここで母の押印まで済ませたかったのだが、何しろ何故か母の実印が見つからないので仕方ない。

兄の分は、母の実印の処理まで済ませてから郵送することにして、兄は、忘れていた人形焼を取り出して母に渡していた。

母は、人形焼を初めて見るかのようにして早速一つ食べていたが、箱なので賞味期限が気になったらしく、兄に確認してもらっていた。

5月まであるらしいことに安堵した母が、人形焼で、再々度爆弾を落とした。

「案外(賞味期限が)長いねえ〜!
あれよ!

東京には田舎もんが来るけん、長くしとうとよ!」

言い方!
認知症爆弾は中々の威力である。

というか、よく人形焼だけでこれだけ爆弾落とせるな。

この後、母は玄関から出ていったのだが、てっきり郵便受けを見にいったのだとばかり思っていたところ、実は近所の物産アンテナショップに行って、立派な魚の干物を買ってきていたのだった。

なんでやねん。

冷凍庫に、デカい魚の一夜干しが何枚もあったやろ!

老人は今日も元気にダブり買いしていた。

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高梨
投げ銭歓迎。頂けたら、心と胃袋の肥やしにします。 具体的には酒肴、本と音楽🎷。 でもおそらく、まずは、心意気をほかの書き手さんにも分けるでしょう。 しかし、投げ銭もいいけれど、読んで気が向いたらスキを押しておいてほしい。