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筍の叔母のうちへ行こうミッション③ 5/6

この日は母は日中デイサービスで不在だった。

サイズ感的に載るのは分かっていたが、思ったよりデカい仕上がりになったので、載るかどうかと固定ができるか確認するために一旦後部座席に載せる。

ギリギリ。デカい。

母は気軽に
「足元に置けばいいっちゃないとね!」
と言っていたがそんな可愛いサイズではない。
後部座席にギリギリ入るが、マジで天井がギリギリだった。
あと、シートベルトで固定したかったが、やはり無理なのが確認できたので、当日朝はビニール紐でなんとかすることにする。

このランプを一旦下ろし、そうこうしていていたら母がデイサービスから帰ってきた。
慣れたのか、明日が楽しみなのか妙に元気である。
トランクは昨日積んだものでいっぱいなのに、
「アレも持って行ったほうがいいかねえ。」
と言う母を阻止する。
なお、「アレ」については藪蛇にならないように突っ込んで聞いてないので正体は不明。

そして実家に入ると、これはこれで書斎のテーブルの上にこれらがドーンと置いてあった。
というか、いつ来たんだ、これ。
昨日の夜はなかったし、この日はデイサービスだったよな?
(その前に来ていて忘れたのだと思われる)

年金機構謎の仕事ぶり

遺族年金無し。いやもうそれは聞いた。

父の医療保険払戻しの通知

…いやちょっと待て。
父宛てで口座に払い込むとなってるが、これ父の口座解約していたら受け取れないのでは?
念のためまだ残しているからここに入るとは思われるが。

母に説明するも、認知症甚だしくうまく飲み込めない様子。
うん、まあいいか。

帰宅しようとすると、諦めきれずに母が言った。
「あんた、アレも持って行ったほうがいいかねえ。」
アレが何かは分からないが、
「持っていくなら自分のハンドバッグに入れといて。
 トランクは満杯やけん。」
と返す。

ところでアレとはなんだったのか。
解明する気は現在もない。




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高梨
投げ銭歓迎。頂けたら、心と胃袋の肥やしにします。 具体的には酒肴、本と音楽🎷。 でもおそらく、まずは、心意気をほかの書き手さんにも分けるでしょう。 しかし、投げ銭もいいけれど、読んで気が向いたらスキを押しておいてほしい。