🏡母を観察する日記〜同じ話を繰り返すのは認知症の症状なんだぜ 9/9
さて今回は母親の観察回。
父が施設に入所して、近隣のお友達も老齢で減って、認知症が進みつつある母。
夕方、実家に母の様子を見に行ったついでに、最近全く落ち着いて練習できなかった楽器🎷を客間で鳴らしていたら、何度も頻繁に母が来た。
何十回も聞いたような話を繰り返すのもまあ認知症の症状ではある。
今回の話題は思い出せる感じだとこう。
・伯母の家を片付けないといけない
・お父さんは年金が14万しかないのに施設に20万かかる。
・自分の定期預金や金融資産を解約しておかないと困る。
こんな感じの話題を繰り返して、他にも言っていたと思うが、父に全く貯金がない話になったとき、ついこちらが口を出した。
「いや、お父さん、全然貯金とか無いよ。
株も投信も何も無いって。
年金入るなりマイナス残高で速攻下ろしてた男が、そんなもんあるわけないやん。
クズやから仕方ない。」
それに対する母の返答はこう。
「あんた、そんなん言わんどき。
お父さんだって苦労したんよ、学費出してもらったんやからそげん言わんどき。」
これを言われて、完全に母が過去の記憶をすり替えに、美化しに入ったと認識した。
過去の事実も、母の中では夫婦で一緒に苦労して乗り越えた記憶に改竄されてるらしい。
実のところ、兄の学費の一部(私立の中学、高校)は父が負担したが、私の場合は、生活費と学費は全部母が出した。父は全く出してない。兄の学費も、大学以降は母が出した。
ついでに家事も、母が仕事の傍らで行っていた。
父は私が義務教育のころに、独立すると言って、当時の仕事を辞めて起業し、ものすごい金額を使い込んで失敗したので、私の学費など物理的に出せるわけもなかったのだ。
それらも母の中では、共白髪の苦労に変換されているらしい。
平和なことで。
まあ人生の最後が後悔に塗れてるより、マシなのではないかな?
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