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それぞれの持つ文化
常勤よりも長く働いている非常勤の方はどこにでもいると思う。
偏屈な目で見てみれば、異動のある常勤と違ってずっとそこにいるものだから、常勤よりもその場のことを何でも知っていて、かつ力を持っている。妙なコミュニティがあり、陰口も何のその。頭を悩ませているところも多いのではなかろうか。
ただ、そうした人ばかりではないし、成長を見守ってくれるような方もいる。
ともすれば、利用者さんとも近くなり過ぎて、家族のように接してしまう方もいるし、小さな子供のように対応してしまう方もいる。
当たり前、常識、なんていう言葉があるけれど、それは普遍的なものでもなければ、誰もが共通で持っているものでもない。ただの、まやかしだと、思う。
けれどもその言葉自体はそれこそ当たり前みたいに普及しているから、誰もが共通認識で持っているもの、と誤解をしてしまう人は多いであろう。
実際には、どんな環境下で、どんな教育下で、生きて、育ってきたかによってまるで違うと思う。年代、というよりもその時代、特に幼少期、どんな経験をしてきたのか。家庭によっても違うだろうし、交友関係によっても違うであろう。土地によってもそうだろうし、資質によっても違うであろう。
それこそ、それぞれの環境や教育、土地、風土で生きている以上、そこに適応するために紡がれてきたものは違うものなのだろう。
ゆえに、それぞれの持つ文化によって、当たり前や常識が異なるのもうなずける。
それは押しつけられるものでもなければ、否定する必要もない。大事なのは何か、認めることだと思う。
認めた上で、すべてを受け入れるか、といったらそうではなく、擦り合わせられるものは何か、探っていくーー話しをしていくことが必要だと思う。
差し当たって、長くいる非常勤の方も、それぞれ様々な文化を持っている。それは本当に必要? ということもたくさんあるし、こうでなければならない、と頑なに考えていることもある。
けれど、それはもしかしたら、これまで何かしらの失敗があってそうしてきたのかもしれない。その人しかもう覚えていないような何かしらのトラブルがあったのかもしれない。
それ自体は認めた上で、では、今必要なことは何なのか、そうした失敗があったなら、たとえばこんな方法はどうか、考えることも必要かもしれない。
なんて、そう うまくはいかないものだけれど。
けれど、たしかな想いを持った、そうした方々だからこそ、しっかり自分の想いを伝えていく中で、応えてくれるものでもある。
利用者さんだけではない、様々な文化を持って、みんなそれぞれ生きている。
少なくとも、そんなことを意識して、いよう。
それだけでも、まったく違うかかわりができると。
そう、思う。
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