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ことのは

 言葉には、どれほどの力があるのだろう。
 言葉には、どれだけの力があるのだろう。

 どれほど伝わっている? どれほど届いている?
 そしてそれは、本当に言葉なの?
 それとも、好きか嫌いかなの?

 それはたしかに聞きようによってはいいわけだったの
かもしれない。
 けれど、その人が必死に伝えようとした現状で、真実
かもしれない。

 あなたが必死に伝えようとしていることと、
何にも変わらないんだよ。
 伝わらない と嘆いている、あなたが必死に
伝えようとしていることと。

 誰もが全体的視点で、客観的視点でものを見られないように、
 自分自身だって、実はたいして何にも見えていないんだよ。

 そうなっている、つもり。

 私はやっている 私は動いている……そうなっている、つもり。

 自分で「できている」なんて思っている人ほど、

 そうなっている、つもり。

 だけど、私は、あなたが訴えたいこともわかるから。
 その想いの強さと無念の弱さと。
 それはたしかに間違っていない、あなたにとっての真実と。

 言葉なんて、なんてあいまいなもの。

 どれだけ届いているのだろう、伝わっているのだろう。
 どれだけ どれだけ。言葉には力があるのだろう。

 その言葉の真実性は一体誰が保障するのだろう。
 そのときの言葉は本心? 嘘? それとも配慮?

 その意味をとらえる心とも語り合わないとわからない、言葉。

 だから誰も、信じることなんてできないのだろう。

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ふみ
いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。