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失敗したとしても
何か、新しいことが、始まるとき。何か、新しいことを、始めるとき。新卒の方でも、転職してきた方でも、小さな子どもでも、なんでも。
初めからそれに携わっている方ーー職場の先輩等々が、教えるにあたって大切なことのひとつに、
失敗しても大丈夫、という環境を作る
ことが、あると思う。
それは何も、何でもかんでも失敗してよい、とか、そのまま放置をする、とか、そういったことではなく。
どんなものにも、質はあると思う。それなら失敗にも質があって、何にも考えずにただ失敗しただけでは次につながるものもなく、同じことを繰り返してしまうようにも感じるが、例えば教わったことを実践しようとした、とか、新しいことを試そうとした、とか、その人に明確な意志があって挑戦してみた結果、失敗してしまったのなら、それは次につながる、質のよい失敗なのだと思う。
失敗しても大丈夫
それは、無謀なことを推奨しているわけでも、軽い気持ちで取り組んでよい、というようなものではなく、あくまで真剣に取り組んだ結果としての失敗を咎めたりしない、というようなものだ。
今のやり方ではこうであった、では次にどうするか。それに予測を立てるには、その結果を知ったからこそであって、失敗とは、その結果の、情報の積み重ねに他ならない。
失敗が許されないような環境であるとその積み重ねもなく、仮に成功していても危機感やその幅がなく、いざというときに対処できなくなることもある。
小さな子どもで言えば、ただでさえ未熟なものだから失敗も多く、その失敗に積み重ねができるかというと、必ずしもそうでもないけれど、うまくいかない、という、つもり違いを重ねることは、成長に大きく必要な要素である。
子どもはときに「見てて」と案に、手を出さないで、と伝えてくれるものであるが、それは本当に大切なことだ。こちらが予測してしまい、手を出してしまったり、先に教えてしまったり、本人に考える力やその失敗の経験を奪ってしまうことは、とてももったいないことのように思う。
漫画版の『銀の匙』ではないが、命に関わる場面では失敗できない、失敗したら、取り戻せない、こともあると思う。
それに直面する前に、どんなことを積み重ねてきたか、どんなことを考え、行動し、体感し、経験してきたか。その積み重ねが問われている。
失敗してもよい環境、というのは、その中で自分ではどんなことを考え、行動するか、それを思考する機会を与えることにも等しい。
その積み重ねがきっと、後々に、重大な場面で発揮される。
成功体験、うまくいっているだけでは、積み重ねられないものもある。
だからこそ、失敗、うまくいかなかった、という経験を活かせるよう、その環境だけでも整えてあげることが、先輩に、大人に、必要な待ちの姿勢でも、あると。
そんなことを、このごろよく考えている。
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