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作品に芽吹いた想いは私たちに何を語りかけているのだろう

 歌のように聞こえたのは、その調べがあまりにも旋律じみた風合いで、美しさすら感じたからだろう。

 それがあなたの想いだと、私には心から感じる。

 私は…‥手を差し伸べることさえ、できない。

 流麗に零れ落ちる雫が鍵盤を叩き、慟哭は儚げな袈裟をまとって本質を見失わせる。

 それがあなたの望みだとしても、あまりの重さに指先も動かない。

 聞こえますか?

 聞こえますか?

 私の声が 聞こえますか?

 誰にも届かない 誰にも知られない

 それどころか、偽りを真実と化かして、心を誰もが遠ざける。

 聞こえますか?

 聞こえますか?

 私の心が 聞こえますか?

 気づいたときには侵食する偽のまことが「あなたのため」と囁いて、千里の先まで偽真実を広めてしまう。

 もう取り返せない、遥かな悠久の時まで、すべて……。

 その想いが見えますか?
 その想いに気づけますか?

 うたかたに響く淡い夢を溶かした言葉

 聞こえますか?

 そう伝えるあなたの声が、胸に沁みて離れない。

 あなたの声が あなたの心が

 はびこる現実を透かせて浄化された音を奏で、光に照らされることを希う。

 いつの日か いつの日か

 取り戻せることを

 それがたとえかなしいものだとしてもなお、その魂が輝きを放ち、燦々と息吹くことが、悲願になる。

 聞こえますか?

 聞こえるのですか?

 私の声に 気づいてくれましたか?

 聞こえますか?

 聞こえるのですか?

 聞こえるのでしょうか?

 私の声が 聞こえて いますか?

 

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ふみ
いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。