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いつかの あなたへーー

 気持ちが弱っている、から かな。

 これまでできていたことも、うまくできない。

 考えられない、行動がおかしい。

 そんなこと、自分でわかっている。

 前にも、こんなことがあった。

 あのころよりも、対応できるようになった、なんて思っていたのに。まだまだ、

 私は、弱いようだ。

 こうして、弱って、普段できていることもできなくなって、しないことをしてしまって。

 不安に、不安が、体をまとっているみたい。心に巣食っているみたい。思考がままならない、うまく体が動かせない。

 なんで、こんなに、だめなんだろう。

 なんで、こんなに、だめなんだろう。

 私は、なんて、だめなんだろう。

 だめ、なんだろう。

 ほんの少しのずれで、こんなにもいきにくい。

 ほんの少しのずれで、こんなにもだめになる。

 甘えたくなる、縋りたくなる。

 何かに、誰かに。

 でも、それを求めるのも嫌になって、近づかれたら離れたい。離れられたら近づきたい。

 そんな、気持ちが、湧き上がる。

 けれど、私は、知っている。

 私は、もう、知っている。

 落ちるだけではない、落ちるだけでは。

 これを糧に、これを戒めに、息をする。

 たとえ、すぐには、対応できなくても。

 たとえ、すぐには、対処できなくても。

 そんな気持ちを、少しでも、持とう。

 そんな気持ちで、いきて、いきて。

 そんな言葉を吐いて、残してーー

 あなたが、いつ、またこの手紙を読むのかはわからないけれど。

 そのときにも、今の私のように、落ちていますか?

 もうどうしようもないくらい、だめになって。

 それでも、そんなときにも、こんなことを考えていたことを、感じていたことを、思い出してください。

 ファイト

 がんばれ、ではなくて。

 がんばらなくていい、無理しなくていい。

 取り繕う必要もない、見せなくてもいい。

 いつだって、こんなときがあった。

 いつだって、私は不安に襲われる。

 そんなことを知るだけでも、思い出すだけでも。

 ね。

 あぁ、本当に、だめだ。

 こうして、あなたに手紙を残すことくらい、甘えていることはないのに。

 見つけてくれて、ありがとう。

 思い出してくれて、ありがとう。

 その言葉だけ、残しておけば、よかった。


 くしゃくしゃになった手紙を読んで、あぁ、これで何度目だろう、と。

 変わらないな、変わらない。

 けれど、それが、私なんだ。

 こうして、生きていたんだ。

 再度くしゃくしゃにした手紙を大事にしまってーー

 息を、してみた。

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。