見出し画像

かかわりを つながりを 縁を育む

 人との出会いは一期一会。

 一度だけのかかわりを持つ人も、もちろんいるけれど、限りなくそれに近い、けれども何度かお会いする。そんな人もいる。

 私にはそんな、細く長く、のかかわりを持つ人が何人かいる。

 平生かかわりを持たないために、それほどその人のことを知っているわけではないのだけれど、何年か越しに会うために長い付き合いとなる。

 昨今、携帯電話ーーとはもう言わないのかしら。スマホの発達、SNSの発達によって、誰とでもいつでもつながりが持てる世の中になった。

 翻って、スピーディで、気持ちのよい挙動、誰でも扱える動作性が私たちを置き去りにしている節もある。

 と、いうより、置き去りにされている気持ちが存在し、それはもう少しずつ見えなくなってきているのかもしれない。

 何かが生まれるとき、何かが失われる。

 新しいものが進出するときには、古いものは淘汰されてしまう。

 私みたいな古い感性の人間には、あまりの速度についていけずに息切れしてしまうのだけれど、私が求めないからと言って、世の中が求めていないわけではない。

 そうして今日も、私は私の感性が求める速度で歩き、世を生きている。世の中が速いからといって、私まで速く歩く必要もないだろう。

 便箋を取ると、文を認める。

 スマホだって使いますけれど、私にはこのほうが性に合っている。

 そんなにすぐにはお会いしない人たち、それでも縁をつなげてくれている人たち。やりとりもまばらで、普段お会いする方々よりも親しくはなっていないけれど、私がこれまで出会って、大切なかかわりを重ねた人たち。

 もう、お会いすることがない人もいるけれど。

 それでも、私の中には思い出が残り、大切な縁を、想いを、いつまでも持っている。

 そんな人たちとのつながりを、私は大事にしていきたい。

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。