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「ふるさと」はどっかの山でも実家でもない。

お世話になっております!ナサヲです!
お立ち寄りいただきありがとうございます。

皆さんにとって「ふるさと」とは何でしょうか。

小学生の頃「ふるさと」という童謡をよく歌ったものですが、あの歌詞の印象が私にはやたら強いです。

なので、ふるさと=昔々あるところにみたいなどっかの山、みたいなイメージがついて回ってくるんですよね。

でも実際のところは自分の実家をふるさととする方が多いのではないでしょうか。

それでいくと、私の場合田舎だけど歩ける範囲にコンビニがある程度の便利なところではあったので、私のふるさとはイメージするようなどっかの山では無論ありません。

よって「ふるさとってなんぞや」が無駄に深まってしまいました。



ただ辞典からすると「どっかの山でも実家でもどっちでも良いからさ、もう考えなくて良いよ」って感じらしいです。

1 自分の生まれ育った土地。故郷 (こきょう) 。郷里。「―に帰る」

2 荒れ果てた古い土地。特に、都などがあったが今は衰えている土地。

「君により言の繁きを―の明日香 (あすか) の川にみそぎしに行く」〈万・六二六〉

3 以前住んでいた、また、前に行ったことのある土地。

「ひとはいさ心もしらず―は花ぞ昔の香に匂ひける」〈古今・春上〉

4 宮仕え先や旅先に対して、自分の家。自宅。
goo辞典


え、ヤダヤダ。気になるもん。しっくりこないそんなの。

つまりは実家なんだろうけどさ、今は何かそれだ!!とは素直に言いたくないのよ。でもどっかの山でもないけど…



どうでも良い事を考えながら床についた昨晩の私でしたが、今朝になってしっくりくるものを見つけてしまいました。


それは「両親」です。


定義上は大きくそれてしまうのですが、父と母の今朝の姿を見た時に「これだ」と直感してしまいました。


気を回しすぎる母と回さなすぎる父

はじめに簡単に紹介をしておくと、うちの母は止まると一生を終えてしまうマグロのような人。常に動いているし、何なら常に喋っています。

ただ、常に周りに気を配る事を忘れません。

対してうちの父はドマイペース人間です。自分は人一倍周りに気を遣っている!と本人が言う言葉を鼻息で飛ばしてやりたいくらい空気が読めない人です。

ただとても丁寧な人で、実家の水回りの平和は父によって常に保たれています。



さて、今朝何があったのかという話に戻りましょう。

と言っても些細な事なのであまり期待せず聞いてください。


今朝私が起きると、仕事で早番の父に合わせて既に父も母も朝ごはんを食べ終えていました。

あとは私だけなので、卓上には私分の主菜、そして空のごはん茶碗とお椀。

…ふと視線を周りに向けるとコンロの近くにも空のお椀、そしてケトルの近くにも空のお椀。

まるでそのお椀を使ってのミッションを課せられてるかのように置いてあるさまに思わず吹き出してしまいました。

察するに、母がお味噌汁を盛りやすいようセットしてくれたのでしょう。

ケトル近くのお椀に関しては、起きたら白湯を飲む私の行動を読んでカップを用意しておくはずが、間違えてお椀を置いていたようでした。



かたや、父が出勤する時間になり、母が見送りのために茶の間に待機をしていました。

先に話した通り、父は丁寧な人ですがマイペースが故に時間の概念がやや乏しい人です。早起きなのにいつもバタバタと出勤していきます。

今日もバタバタと持ち物を確認して出発するのかと思いきや、スマホ画面からなかなか目を離さず何かをやっているご様子。

何か急ぎの事でもあったのかと思っていたら


「や〜今日もデイリーガチャ外れちゃったなあ!!」


いや…さっきまでバタバタしてたよね、もう出るんだよね。だから母待機してるんだよね。


本人曰く、朝起きた時のルーティーンであるはずのポイントガチャを忘れてしまったとの事。

見送りして早く他の事を済ませたい母、案の定ブチギレ。その状況にまた思わず吹いてしまった。


一連の流れを見て娘(私)は感じたのでした。

「あぁ、ふるさとだ」って。


ふるさととは(改)

人それぞれに感じ方があると思いますが、私が感じた事は2つ。

ひとつ、結婚して長らく家を出てたから忘れていたけど、小さい頃からこうだったな〜という懐かしさ。

ひとつ、私も2人の性格を脈々と受け継いでいるな〜という何とも言えなさ。



小さい頃から激しく気を回す母とマイペースな父に、正直ウンザリしていた事もありました。

私が末っ子というのも手伝ってか、持ち物や外出の連絡に至るまで母にはとても過保護に管理されていたと記憶していますし、


家族旅行ではトイレの時間まで分単位で決められた父お手製のスケジュールに合わせて行動しなければなりませんでした。


しかしながら今朝のような謎のお椀3つみたいな、ちょっと笑ってしまう抜けてる感じは私もよくあるし、

父ほどでは無いけれど、自分のペースを崩される事が苦手な部分はあるから私も言うなればマイペースなんだろうな、と思ったり。


遺伝や日々の生活から受け継がれたものは、紛れもなく「父」と「母」という大いなるふるさとからなのだろうなあとなんだかしみじみしてしまいました。


ふぅ、個人的にはスッキリ。


皆さんのふるさとは何を指しますか?

場所でしょうか?雰囲気でしょうか?人でしょうか?



さて…

私も夫とともに、我が子にとって温かい存在になれるでしょうか。

空のお椀や、小さなマイペースさえも愛おしくなれるような家族になれたら良いなと思いながら、

今日は何だか穏やかな1日を送れそうです。

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