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私と本の話
どうも、読書が好きな24歳社会人です。今回は私が読書をするようになったきっかけから、好きだった本、オススメの本なんかをお話しできたらと思います。恐らく長くなるかと思いますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
私の母は国語の教師です。今でこそ全くしなくなった口喧嘩ですが、小さいころから今日に至るまで、その語彙力と説得力に幾度となく丸め込まれ、まるで勝った記憶がありません。また、これは父にも言えることですが、二人ともに博識で、よく本を読んでいるような両親でした。
そんな二人を真似て、私も本を手に取るようになりました。幸いなことに両親とも、特に母が大の本好きで、大きな本棚に多種多様なジャンルの本が詰まっていました。絵本の読み聞かせをしてもらった程度にしか本に対する経験がなかったのですが、探り探りで本に触れていきました。そんな中で辿り着いたのが、”推理小説”でした。そのきっかけをくれた本が、杉山亮さんの、『もしかしたら名探偵』これを手に取ったのが図書室で、確か小学校低学年のころ。当時『かいけつゾロリシリーズ』を最新作まで読破し、読む本を探しているときにこの本と出会いました。
物心ついたときから、なぞなぞゲームや謎解きの番組が好きでした。ただそのどれとも似つかない、謎とともに物語が進み、次第に明らかになってくる怪しい人物や組織、犯人だと思っていた人が実は…みたいな、読み終えるその時までワクワクが止まらない感覚が、とても心地良かったのを覚えています。大人が読むにはあっさりしている内容ですが、子供向けとしては十分面白く、厚みを感じられる物語が詰まっているシリーズです。無論、一気に読み切ってしまいました。
小学校高学年に仲間入りした4年生。野球部員としての活動が始まり、中々思うように読書にありつけない日々でしたが、それ以上に部活動に熱中している自分もいました。それから高校3年生の夏、野球部を引退するまでの9年間は、ほとんど読書の時間をとっていませんでした。
野球部を引退後、大学受験や準備を終えてからの自由な期間がありまして。その際、久々に本でも読むかと、推理小説を物色していたときでした。エドガー・アラン・ポーの、『モルグ街の殺人』。”史上初の推理小説”と謳われる名著と出会います。
この本に到達するまでの間にも、そういったサスペンスやミステリーものに触れてこなかったわけではありません。私には『名探偵コナン』が一番にありました。映画にアニメと、今日でも幅広く慕われている作品ですよね。私も大好きで毎年映画を見に行くくらいです。そういった作品を通して、人が亡くなったりする物語にもそれなりに触れてきたつもりでしたが、この『モルグ街の殺人』を読んだとき、その生々しい描写に辟易とした記憶があります。私の中ではどう考えても、映像で見る事件や殺害といったシーンのほうがダイレクトに衝撃を受けるだろうと思っていたんですが、その概念が崩れた瞬間でした。
それからというもの、本格ミステリーなるジャンルに飛び込み、人並程度には読み漁ったように思います。コナン・ドイルからヴァン・ダイン、中でも特にお気に入りだったのは、アガサ・クリスティです。女王の手掛ける作品はどれも面白く、いつまでも色褪せない名作ばかりだと個人的に感じています。『オリエント急行の殺人』『アクロイド殺し』『ナイルに死す』…
数ある作品のを読んでいく中で、ある一冊と出会います。
『そして誰もいなくなった』私の人生史上一番の衝撃を受けた作品です。
絶海の孤島に集められた、年齢も経歴も何もかもバラバラな10人の男女。その島で巻き起こる不可解な死。事件なのか事故なのか、それとも10人の他に誰かいるのか…
読み終えたときの衝撃は、今でも鮮明の覚えています。おそらくこれを読まれた方の中にも、私と同様の感想を持たれた方もいらっしゃるかと思います。何を食べたらこんな物語が書けるんだ…今でも不思議でなりません。
別枠として、『春にして君を離れ』も超オススメです。これはアガサ・クリスティの作品の中でもかなり異質です。そもそもミステリーではなく、人が亡くなるということもありません。それなのに、なぜか怖いんです。読み進めていくたほどに、なんとも形容し難い”怖さ”が、遠くからゆっくりと歩いてくるような。
もしもこれから一人の作家さんの本しか読めないのだとなったら、私は迷わずアガサ・クリスティと答えます。それほどに魅力的な作家さんなので、興味を持たれた方は是非読まれてみてください。
この記事を書いている現在でも、いつでもどこでも手の届く範囲に物語を置いている、そんな生活をしています。
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ただこの持ち方は、両手がふさがらないので結構良かったりします。
会社やコインランドリーでも、カフェでも、もちろん自宅でも。媒体は紙の日もあれば、デジタルな日もあります。私はどちらかと言えば、紙で読みたい派です。紙特有の、ページをめくる感触が好きです。これからも沢山本を読みます。ミステリーであれなんであれ、いろんな本に触れてみたいので、オススメの本等ございましたら教えていただきたいです。あと何冊読めるんだろか。