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お店の財布の卒業式

サングリーン

聞かれたことありますか?

おそらくないと思います。

昔ぼくのお店の近くにあった
八百屋さんです笑。

老夫婦(推定60代後半)で
最初は少し強面でしたが
しょっちゅう通うにつれ
お二人の優しさに気づきました。

そしてぼくがお店を初めて
2年ほどして閉店されました。

宮崎から仕入れている
八百屋さんの卵がすごく美味しくて
ぼくのお店で使う卵は八百屋さんから
仕入れていました。

もちろんネギや人参、
玉ねぎなどの野菜類もです。

当時ぼくは仕入れ時のお金を
紙の封筒に入れて持ち歩いていました。

なぜそんな効率の悪いことを
していたのか・・・謎です。

おそらく店舗運営や集客のことで
脳を使いすぎていて
それ以外のことは無でやっていました。

そんなぼくをみかねた
サングリーンのおばちゃんが
ぼくに財布代わりの入れ物を
くださいました。

これです。

もうボロボロで
底も破れてきたため
泣く泣く本日が仕事おさめです。

当時赤字垂れ流しで
あらゆるお店に毎日買い出しに
行ってました。

ここはネギが今日安い!
明日はあそこが火曜市だ!
とかで日々経費削減に
直走ってました。

そんなときに触れた
おばちゃんの優しさ

ふと我にかえる瞬間でした。

めっちゃうれしかったことを
今でも覚えています。

おじちゃんはすごく優しくて
よくおまけしてくれました。

閉店すると聞いて
すごく切ない気持ちと
お疲れ様でしたという気持ち、
入り乱れました。

あと卵どうしよう・・・
もです笑

八百屋最終日、花束を届けました。

一緒に写真も撮っていただきました。

涙を堪えました。
ぼくめっちゃ涙もろいんです。

そんな思い出の詰まった財布。
5年ちょっとで幕を閉じます。

しかし素敵な思い出と共に
ぼくの心の中に生きつづけます。

あの時の気持ちを忘れずに
明日から新しい相棒と共に
おいしいうどんの脇役たちを
買いに出かけます。


財布、いままでありがとう。

おばちゃん、ありがとう。

おじちゃんもありがとう。

またいつでも
うどん食べにきてください!


それでは!

明日も元気に上を向いて!

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