見出し画像

「決算が読めるようになるゼミ」に参加して

著書「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」で有名なシバタさんの「決算が読めるようになるゼミ」テスト生に参加してみました。

テストゼミということで激安(ほぼ無料)で、参加させていただいたお礼もかねて、簡単にレポートにまとめておきます。

どんなことをしたのか

詳細はゼミ外に共有しないルールということなので簡単に。毎週それぞれ(計3回)テーマとなる企業が与えられ、個人個人で気になる企業を選んで、決算書を分析・プレゼンする形式です。発表時間が10分、質疑5分程度です。

5月は、
・Sansan株式会社
・株式会社サイバーエージェント
・BASE株式会社
の3社がテーマでした

学んだこと・得られたこと

ここからは、ゼミに参加して感じたことや学んだ気付きを5つほどまとめておきます。

①:企業の努力と結果が体系的に理解できる

当たり前ですが、決算書を丁寧に読むことで、どの企業がどこに注力し、その結果どういう業績になったのかが分かります。「決算書は企業の通信簿」たる所以です。

基本的に選定される企業は多くの人たちが知っているような企業・サービスです。ただ、誰もが知っているようなサービスでも、どういうところに注力していているのか、なぜ赤字を掘り続けているのか等知らないことが多いのも事実であり、決算書を通じて体系的に整理・理解ができます。

②:アウトプット前提でインプットの質が高まる

発表というアウトプットがあることで、自分なりのインプットを持つ機会になるため、質は格段にあがります。決算書だけではなく、プレスリリースをみたり、メディアに出ているインタビュー記事を調べていく必要が出てくるので、施策と結果の紐付けや因果関係を見ていくのが個人的には楽しかったです。

余談ですが、発表内で何名かもあったのですが「決算書」に終わりはなく、沼にハマっていきます。そのため、個人的には「仮説思考」を意識しました。「この数字はなんでなんだろう?」「全体の売上の中でどのぐらい広告宣伝費を投下したんだろう?」等。10分という短時間で発表できる内容にする必要があるため、アウトプットをイメージしながら、調査・分析していくことで、得られる知識は格段に広がるんだろうと思います。

③発表者の個性で、内容と深堀り方が異なる

テーマで選定される決算書は先述の通り各回ごとに一緒なのですが、そこから各自が読み取った解釈や深堀っていくポイントが想像以上に異なりました。特に自分が発表したタイミングの、他のプレゼンの方の発表をみるのは面白いです。なるほどという気づきもたくさんありました。

sansan社であれば機関サービスとなるsansanの成長を調べていく人もいれば、新規事業のbill oneを調べている人もいたり。

なんとなく参加している方のバックグラウンドや関心が違う印象も持ちました。代理店の方はプロモーションを軸に分析していたり、財務に強い方は数字面の詳細を分析していく等。

④他業界でもビジネスモデルからの学び

SaaS、サービスECなど近い業界の決算書やビジネスモデルを理解することで、他業界に活かせる示唆は多くあります。

私は第3回目のBASE社を担当して調べていたのですが、調べていく中でShopifyはどうなんだろう?そもそもShopify以外にグローバルでスタンダードなサービスってどういうのがあるんだろうとか。EC領域だと、楽天、メルカリとかとはどう違うんだろう。プラットフォームビジネスで考えると、ランサーズ、ビザスク、ココナラ等とは何が違うんだろう。などなど、改めて比較する楽しさが出てきます。競合にとどまらず他社比較の面白さもあります。

⑤フィードバックや解説がある

発表者ごとにそれぞれの発表に対して互いに質疑があったりフィードバックがあります。この辺りの分析が良かった、こういう表現は業界のスタンダードじゃないから使わないほうがいい、資料の細かい表記方法までフィードバックをもらえます。なにげに決算書の発表をレビューしてもらう機会って日常ではないのでいい機会でした。

実践的に発表していきたい人にはオススメだと思います。

どんな人が向いているのか

参加者(発表者)の結構レベルが正直高いです。手とり足とり、0から教えてくれるゼミではないです。「売上総利益とは何か?」「PL,BSとは何か?」みたいな初級の説明はなく、中級者向けだと思います。シバタさんの著書「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」を一読したり、Youtube「シバタナオキの決算実況」を普段みていることが前提かなと思います。そのあたりがないとついていくのが少し難しいかも。

書籍やYoutubeを見た上で、自分で決算書を分析してみたいな、他社の決算書を読みながら他業界の視野を広げたい、自社にいかせるインプットが他業種からほしいと思っている方には最適だと思います。

私はどんな発表をしたのか

私はビジネスモデル的にはサービスEC領域で、GMVやテイクレートといった言葉と向き合うことが多いため、BASE社の決算書を選んで発表することにしました。
事業ドメインこそ違いますが、大きくECという括りではビジネスモデルは近いですし、自社と似ている点、そてい近いと感じる課題や気づきはたくさん得られました。一番感じたのは「コロナ特需!!羨ましい」という点ですが...(笑)

自分の作成資料の発表許可は頂いたので一部編集・抜粋した上で当日のプレゼン資料をこちらで共有しておきます。

6月から本ゼミがはじまるということで関心ある方は登録してみてください。登録はこちらから↓


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?