気づけば簡単!経営分析入門
会計事務所から決算書や試算表の説明をされてもよくわからない。そんな方に向けて未来につながる簡単な経営分析をご紹介したいと思います。
経営分析を行う第一歩として今回は、損益計算書を用いて未来の行動につなげてみましょう。
損益計算書の分析に挑戦!
例題「飲食店の営業利益を増やすには?」
まずは、こちらの飲食店Aはどのようにすれば営業利益が出るようになると思いますか?
考えが浮かんだ方、あなたは既に経営分析の第一歩を踏み出しています。より専門的な知識を深めたり、自社の分析をしてみましょう。
同業他社と比較してみましょう
さて、それでは飲食店Aを同業他社平均と並べて見てみましょう。
比較してみると、飲食店Aは同業他社平均に比べて原価と人件費が高いですね。飲食店Aは、意図せず原価率の高い料理を提供していて、お店を回すための店員さんも多い状況ということが考えられますね。
飲食店Aが利益を出すための行動として、仕入先の変更やシフト調整を行う必要がありそうです。
様々な分析の視点
一例として同業他社平均と比較してみましたが、利益が出ていた時の自社の過去との比較などもあります。様々な比較をすることで自社の問題点が見つかることがあります。
ただし、他社と比べて違っているからと言って悪いわけでもありません。例えば、あえて原価を高くしているということであれば、それが自社の強みになります。その分、利益が出にくくなっているので経費削減や、売上増加させることが利益を出すことに繋がります。
このように、いままで何となく見ていた決算書たちも分析してみると、自社の発展につながることが見つかるかもしれません。売上増加だけを考えるのも結果的には利益につながるかもしれませんが、利益が出ない原因は、売上だけが問題ではないです。一度立ち止まって過去を分析してみても良いかもしれませんね。
執筆担当
財務コンサルティング事業部 峯村 拓磨