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「ライオンのおやつ」

小川糸著
ライオンのおやつ

余命わずかな、海野雫。
最後の時を過ごすのに瀬戸内海に浮かぶ小さな島にあるホスピスを選ぶ。
そのホスピスでは毎週日曜日、3時にゲスト(患者)が選ぶおやつを食べることができる。
主人公はどんなおやつにするのか。

2020年の本屋大賞2位で、以前から読みたいと思っていた。
心に傷を負っている今なら、どんな気持ちで読めるのだろうと思い購入。

末期癌の患者が死ぬことで泣かせる話かと思っていたが、様相は異なる。
一日一日をきちんと生きることを促す本。
今、傷だらけで転がりまわっている自分には、光となる言葉が数多く。
弱っている人、人生を諦めかけている人に特に読んでほしい。
この時期に読めてよかった。