【映画感想136】SISU 不死身の男/ヤルマリ・ヘランダー(2023)
あらすじ
第2次世界大戦末期フィンランドの荒野。
金塊を求めて愛犬ウッコを連れて荒野をさすらう老人アアタミ・コルピはナチスの戦車隊に襲われるが、アアタミの正体はかつて300人ものソビエト兵を殺した伝説の兵士だった…!!
感想(ネタバレあり)
みんな大好き伝説の老兵もの。
大事なネタバレをすると犬は無事です。
この映画で1番アツいところが主人公のアアタミが使用する武器がツルハシ一本というところだと思いす。銃器など要らぬ!
金塊を換金しようとしていましたが、やっぱり武器を買うんでしょうか?
続編があるとしたらこのままツルハシ縛りプレイで行って欲しいのですが、ドント・ブリーズに出てくる老兵のようなノールック射撃などがあったらそれはそれで見たい気がします。
そして個人的にいちばんいいシーンは、
やっぱり捕虜の女性たちがアアタミのサポートで反旗を翻すところ。
アアタミの人となりは過去の詳細はほとんど語られないので、彼が女性たちを助けた背景(ポリシーやエピソードなど)がもうちょっと知りたかったなーと思いました。
最後にちょっと気になった点で、
敵サイドがナチスなのがひっかかりました。
ポリコレっぽい意見になってはしまいますが、
「叩きのめしてもOKな邪悪なやつら」のアイコンとしてなんちゃってナチスが出るのをちょいちょい見かけるなあと思って。
このストーリーでナチスである必要性はあまり感じなかったので、アアタミと因縁のある者とか、単なるヒャッハー集団でもよかったんじゃないかな。
ちなみにタイトルの「SISU(シス)」とはフィンランド語で、すべての希望が失われたときに現れる不屈の精神、のような意味合いだそうです。
劇中の描写だと、どちらかというとアアタミより役名もなき女性たちに当てはまる感じもします。
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