地面師たちを見た。
今年の7月にNetflixで配信が開始されたドラマ。遅ればせながら観た。
2017年に実際に起きた、地面師による不動産売買詐欺を元にした小説が原作だそう。
いやー、面白かった!
綾野剛の演技が凄い。とか、”最もフィジカルでプリミティブでフェティッシュ”な名台詞とか、音が効果的で頭に残る。とか、オープニングのナレーションが山田孝之とか、セットにかけているお金がとんでもない。(ヴィンテージウイスキー)とか、沢山見所はあるけれど、
私は、一気見させる疾走感が凄いと思った。
半日で全話一気見してしまった。
とにかくテンポが良い。地面師側、騙される側、警察側と場面変わりが面白く、あぁ、こっちはそういう魂胆で動いて、こっちはそうくるのね。と飽きずに観てしまった。
これ、どれほど凄いのかというと、いつもYouTubeとかアニメを倍速で見ている彼がしっかりと目を開いて最後まで観ていたのである。ドラマや映画はだいたい離脱して寝てしまうので、やっと一つの作品を一緒に楽しめたと思った。
ハマってしまい、YouTubeで演者さんたちのアフタートークや、「地面師たち」×「トークサバイバー」スペシャルコラボ対談まで観てしまった。
このコラボ対談で「トークサバイバー」を手掛けたプロデューサー、佐久間宣行さんが「地面師たち」監督の大根仁さんへ興味深い質問をしていた。
「原作を映像化する時、”心臓を捉えながら血を抜く事が大事だ”と仰っていましたが、今回意識した心臓部分は何でしたか。」
大根さんは原作を読んだ時、一気読みをしたらしい。この感触を大事にしたい。一番は、一気読みしたように一気見させる構成。
と話されているのを観て、まんまとやられた……。と思った。
これ、私が今ずっと取り組んでいるインタビュー記事にも置き換えられるかもしれない。
心臓部分は何だろうか。