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東洋の真珠!マレーシアの世界遺産ペナン島は美しく穏やかで美食の街だった!
ペナン島に3泊4日で遊びに行きました。クアラルンプールからペナンまでは約360kmで飛行機で1時間。ペナン島には世界遺産のエリアや綺麗なビーチがあり、世界屈指の食べ物が美味しい場所とも言われています。
マレーシア第2の都市ペナン
マレー半島西海岸にあるペナンはマレーシア第2の都市で、ペナン島と対岸のマレー半島の2つの部分で成り立っています。ペナン州の人口は177万人で、ペナン島に79万人、半島部に98万人の内訳です。(2020年)
ペナンは18世紀にイギリスをはじめとする各国の貿易拠点として栄え、東西の文化や建物が混在しています。
歴史を遡ると、ポルトガル人がペナンを発見した16世紀頃、ペナン島はすでに500年間にわたり対岸のクダ王国のスルタン(王)に治められていました。ヨーロッパではポルトガル人が最初に訪れ、ペナンを水の補給地として利用していましたが、イギリス人が先に定住を始めます。クダ王国との戦争の末、1786年にペナンの所有権がイギリスに移り、1941年の日本軍による占領を経て、1957年にペナンはマラヤ連邦に参加して独立にいたりました。
4日間の滞在でしたが、ペナンの街は美しく、人々は穏やかでしっかりしている印象でした。Grab(タクシー)運転手さんによると、ここ5年で高層マンションが急に増えたそうです。
ペナン島の食べ物は本当に美味しかった!
ペナン島に到着後、空港の定額制タクシーでジョージタウン(世界文化遺産に登録された街の中心部)に移動し、地元の人々でにぎわうレストランで飲茶を頂きました。ペナンには福建や広東からの移民が多く、本格的で美味しい中華料理を食べることができます。
金曜日の13時頃にお店に行くと、かろうじて1つだけ空いているテーブルがありました。中華系の方は午前中からお昼にかけて家族や友人と集まって飲茶をする習慣があり、週末のその時間帯を避けたほうがお店に入りやすいでしょう。
私は香港に1年住んだことがあり、飲茶をこよなく愛しますが、香港で食べた美味しい飲茶と同じ味でした。飲茶のワゴンが回ってくると、何があるかを確認してテーブルに置いてもらいます。飲茶の中では「大根餅」が特に美味しかったです。次男は「シュウマイ」をお代わりしていました。他にも、炒飯や麺類、おかずもメニューを見て注文できます。次回ペナン島に行くときは、空港から直行したいお店でした。
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滞在中の食事は、朝食はホテルのバイキングがついていましたが、夕食を食べる場所は自分たちで探しました。Google Mapで滞在先から近く評価が高い中華料理店に歩いていくと、地元の人々で店の中も外の席も満席でした。夫と2人だったので、1つだけ空いている小さなテーブルに案内され、おかず4品を注文。「ペナンに住める!」と思うほどの美味しさと値段でした。中国茶と白ご飯を含め全部で1200円支払いました。
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また、ペナンでは屋台街が有名です。ガーニー・ドライブ(Gurney Drive)や、レッド・ガーデン (Red Garden)が2大屋台街とされています。他にも街を散歩していると市場の隣に屋根付きの屋台村があり、地元の人々が部屋着で食事をしていて、ひとりでも食べやすい印象でした。
余談ですが、Grab(タクシー)の運転手さんに「ペナンが美食の街だと聞きいたけど、本当ですか?」とたずねたところ、「そうだね。コロナ前の方が美味しかったけどね」と答えてくれました。
別のGrabの運転手さんに「あなたが好きなペナンの料理は何ですか」と聞くと、「チャー・クイ・ティオ(Chay Koay Teo)」と教えてくれました。薄くて幅があるお米からできた麺を、エビやニラなどと一緒に濃厚なオイスターソースで炒めた料理です。ホテルの朝食バイキングで食べると、ソースが甘めで食べやすい優しいお味でした。
海が綺麗で穴場ビーチもある!
今回はタンジュン・ブンガというエリアの、目の前がビーチで海にもプールにも入れるホテルに3連泊しました。マラッカ海峡の水はぬるく、次男と「温泉に入っているみたいねー」と遠くの海を眺めて浸かります。海とホテルのプールを行き来するのに10秒の手軽さで、海がそばにある生活を満喫できました。
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水は透明でないけど、ゴミが無くて美しいビーチ
ちなみに、バツー・フェリンギはガイドブックに載っている有名なビーチで、外資系の高級ホテルや高級レストランが多いエリアです。今回行ったタンジュン・ブンガは夕方になると地元の人が犬の散歩に来たり、家族や友達と散歩する日常の風景がある場所で、居心地がよく感じられました。
ペナンの世界遺産エリアは1日でまわれる
「マラッカ海峡の歴史都市群 マラッカ&ジョージタウン」という世界遺産に、ペナン島のジョージタウンというエリアが入っています。マラッカは都市名だけあって大きい規模ですが、ジョージタウンは半日から1日で主要な場所を回れます。
ジョージタウンはマラッカ海峡に隣接する小さなエリアで、それぞれが大変立派で美しいモスク、中国寺院、ヒンドゥー教寺院、教会があります。自文化を大切にしながら、多民族が共存するマレーシアの、ペナンの魅力を感じました。
また、ペナンでぜひ訪れたいのは「プラナカン文化」に関連する場所です。「プラナカン」とは、マレー語で「その土地で生まれた子」という意味で、華人とマレー人の混血子孫、または混血ではなくても土着の風習に適応した華僑も含むとされます。
今回実際に行って良かったところをご紹介します。
①チョン・ファッ・ツィー・マンション
「東洋のロックフェラー」とよばれた大富豪の旧邸宅。19世紀後半に建造され、公開するために修繕されて今にいたる。風水を取り入れた内装や色が美しい。鮮やかなインディゴブルーは建造当時、中国の流行色だった。建物に入ると美しい家具があり、風通しの良い中庭がある設計を体感できる。
入場人数に制限があり、ウェブサイトから事前にチケット購入が必要なため、内部を見学したい方はご注意を。(私たちは当日その場で残2席を購入できてラッキーでした)
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②観音寺
1800年前後に建造され、堂内には観音菩薩が祭られている。老若男女をとわず地元の参拝者が次々と訪れていた。本堂の前にある巨大な香立てに、次々と人々がお線香を立ててから本堂へ向かう。中国式の庶民のお寺を味わうことができた。
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③カピタン・クリン・モスク
1801年に創建された南インド系のムスリム寺院で市内最古のインド系モスクである。1930年に現在のムーア様式に改装された。敷地と建物が大きく、美しくかつ風格があった。モスクの名前である「カピタン(首領)・クリン」は創健者モフディーンの尊称。イスラム教の異国情緒を味わえる。
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④セント・ジョージ教会
1818年に建造されたマレーシア最古の英国教会。フランシス・ライト提督が設計し、イギリス軍の技師ロバート・スミスが建築した。緑の芝生に大きな白亜の建物が映え、地元の信者が車で出入りできる駐車スペースもある。教会の扉を開けると、中ではゲストスピーカーの講話を地元の人々が聞いておられ、地元の人々の日常風景があった。
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⑤スリ・マハ・マリアマン寺院
1833年に建造された、ジョージタウンで最古のヒンドゥー寺院で、リトル・インディアのシンボル的存在。ヒンドゥー寺院の特徴として屋根が塔になっており、小さくて色鮮やかで美しい彫刻で埋め尽くされている。彫刻は神々や動物などで、内部には女神像がある。
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ペナンにも日本軍が侵攻していた
「僕の祖母は、日本語の簡単な単語を言えて、歌も歌えます」マレーシアのペナン島で、50代のタクシー運転手さんに教えてもらいました。とっさに「その歴史を知っています」と言ってしまい、後悔しました。詳しいことは何も知りません。質問してもっと聞けたらよかったです。戦争を知ることで平和への感謝が増します。これからは東南アジアを旅する際に、戦争のことを積極的に知ろうと思いました。
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