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「息をしてくれていたらいい」と鉛筆を持てない次男に言ってみたら

11月の半ばにキャパオーバーでメンタルが落ちてしまった小5次男。どこまで落ちるのか、いつ浮上するのか、見守りを続ける母です。

冬休みにゆっくり休んでも回復の兆しが見えないので、私は落ち込んでいました。そのとき、夫が私を励ますために話をしてくれました。事故で生き残った子どもに後遺症が残っていても、生きていることに感謝している親の話など。最後にこう話してくれました。

「息子って、息する子どもって書くやん。だから息してたらいい存在なんかな。オレがメンタルが落ちていたときに、オヤジがそう言ってくれた」

涙があふれてきて、その通りだと思いました。本来、子どもは、いろいろ期待する対象ではなく、子どもが生きていることを喜ぶ、その存在自体がうれしいものです。

次男がこもっている部屋に行き、心からこの言葉を言いました。
「今はいろいろできないことがあっても、息してくれてたらいいねん。息子って漢字、息する子どもって書くやん」

すると、となりに布団を敷いてふたりで寝ているのですが、翌日から寝るときに、

「息してたらいい?生まれてきてくれてありがとう?」

と自分から言ってきて、ぎゅーをしてから寝るのが日課になりました。次男のメンタルが落ちた直後に「死ぬ」を連発していたので、次男の自己肯定感を上げるために、「生まれてきてくれてありがとう」と言って私が次男を抱きしめました。それも、覚えていたようです。

まだ、鉛筆は持てませんが、ゲームやパソコン、室内の運動などは明るい表情でできるようになってきました。メンタルが落ちている息子は痛ましいですが、この会話ができたことに感謝しています。

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