【風の時代の養生学】 りんごの薬膳的効能〜二日酔いや慢性下痢になぜ効くの?
英語で「1日1個のりんごは医者を遠ざける An apple a day keeps the doctor away」という古い格言がありますが、りんごにはどんな薬効があるのでしょうか。
薬膳からみたりんごの薬効
薬膳的な性質は、体の中の余分な熱を消し、潤いを与える。弱った胃腸を元気にして、消化力を高めるというもの。
りんご
五味:甘、酸
五性:涼
効能:益気、潤燥、除煩、消炎、止渇、健脾益胃
風邪で熱があり、咳が出て、食欲がないときに、すりおろしたりんごを食べるのは、薬膳的にも非常に理にかなっているわけです。
二日酔いの熱毒を消す
お酒を飲んだ翌朝の二日酔い。
頭が痛い、喉が乾く、体がどよんと熱っぽい、声がかすれるといった状態りんごは、お酒によって体に溜まった熱毒のせい。
この熱毒を消し、体に潤いを与えて、正常な状態に戻してくれるのがりんごです。
アップルパイやジャムなどは、砂糖やバターなど、重い性質のものを使っているので、生で食べてください。
慢性の下痢にも
りんごのもつ健脾益胃という効能は、胃腸を元気にして消化力を高める。
という意味。
お酒を飲んだ翌日だけでなく、慢性的にお腹がゆるい、腹痛になりやすい、油こっいものを食べるとすぐ胃もたれがする、といった方にもりんごはおすすめです。
成分からみたりんごの健康効果
ポリフェノールは抗酸化作用、老化を促進させる活性酸素の抑制、生活習慣によって生じる様々な不調のケアなどにつと言われ、その種類は数千にもなります。
りんごには様々なポリフェノールが含まれていますが、主成分の「プロシアニジン」には特に強い抗酸化作用があることがわかっており、今健康・美容業界から注目されています。
一般社団法人 青森県りんご対策協議会
https://www.aomori-ringo.or.jp/
こちらのサイト、成分やその働き、アレンジレシピなどなど、内容も充実で、見やすいサイトです。
りんごのことをもっと知って、もと食べて!という気持ちがつまっています。りんごについて知りたい方は、ぜひどうぞ!
すりおろしりんごはドイツの科学者から
りんご大学というサイトに、すりおろしりんごについて、詳しい解説がありました。
りんごに含まれる「リンゴ酸」、「クエン酸」には、炎症を抑える作用や疲労回復効果があるので、風邪をひいたときにはすりおろしりんごが効果的
胃酸が少ない時には胃酸を増やし、逆に胃酸が多い時には胃酸を中和する働きがありますので、食べすぎ・飲みすぎにもおすすめ
「毎日のサプリより、毎日のりんご」になるといいのになぁと思う今日この頃です。
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