物語を推進する、魅力的な悪役を考える3つのステップ
こんばんは。なるぴーです。
約2ヶ月ぶりの投稿となってしまいました。
直近ではもろもろの仕込みに時間を取られております。
当初の配属で、シナリオを書いてくれ!という組織の要望がありましたが、
シナリオ執筆前に組織の課題が山積みすぎて、放っておけない状態でした。
なので、課題解決よりの業務改善&進行をすることが多い2か月でした。
とはいえ、このままではシナリオスキルが身につかない...ということで、
以前のnoteで書いたように、「ワンピースの要素分解」というのを週1で1-2話ペースで明文化を進めています。
読んでいて、序盤でも『アルビダ』『ヘルメッポ』『モーガン』といった、個性的な敵役が登場してきました。
これは「物語を推進するための、魅力的な悪役を作る」というテーマでネタが書けそうと思い、筆を取りました。
では、いつも通りいってみましょう。
本日のテーマ
魅力的な悪役をつくるには?
オススメの読者
物語を考える上で、敵キャラについて考えたい方
なぜ、悪役が必要なのか?
そもそもなぜ、物語には悪役が必要なのでしょうか。
大きくは下記の2点と考えます。
①登場人物が越えなければならない「壁」の役割
②感情を起こす役割
①は、物語が進んでいく上での主人公が精神的な葛藤や、肉体的な弱さを克服する壁役としての役割です。
②は、読者をより没入させるために、感情を起こさせ、読者に対して倒すべき相手と認識させる役割です。
どのように、悪役を考えるのか
では、どのようにして上記のような役割を持った悪役を考えていけばよいのでしょうか。
『ワンピース』を読んでいて、要素分解して再現できそうだったので、一例を用いて考えてみましょう。
試しに『斧手のモーガン』を例に考えてみます。
モーガンさんはこちら
https://one-piece.com/log/character/detail/Morgan.html
■ステップ1.悪役にふさわしいテーマを見つける
例:『斧手のモーガン』
一言で言うと?:「権力」を振りかざす男
■ステップ2.内面を体現する外見にする
どんな見た目?:
頭部:鉄製のアゴ、葉巻をくわえている
胴体:筋肉質。腕の片方が「斧」になっている
■ステップ3.ステップ2,3を引き立たせる小エピソードを入れる
小エピソード①
「おれは偉い」「町民どもの貢が少ないんじゃねえか」というセリフ
小エピソード②
部下であっても、命令に背いたものは殺そうとするシーン
小エピソード③
権力の象徴である巨大な銅像をつくったシーン
どうでしょうか。
いずれも「権力を振りかざす」という内面を強調しているエピソードです。
まとめ
それでは、ちゃちゃっとまとめです。
これで今日からあなたも悪役作成マスター!
■魅力的な悪役をつくる3つのステップ
・悪役にふさわしいテーマを考える
・内面を体現する外見にする
・内面と外見を強調できるエピソードをつくる
それでは、現場からは以上です。