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香辛料道楽 マスタードシード

先日、家の近くのカフェで遅めのランチをしていたとき、店に置いてあった南インドの定食、ミールスの本を見ていると、あまり馴染みのないスパイスが出てきた。
カレーリーフとマスタードシード。
南インドの料理には欠かせないスパイスらしい。
どんなものか気になったので、探してみたところ、マスタードシードのほうは手に入れることができた。
カレーリーフは乾燥のものはあったのだが、なんでも生のほうがいいらしいので今回は見送ることにした。

風味を試すため、なるべくシンプルなものということでチキンソテーを作ることにする。
鶏肉は唐揚げ用のものにして、塩、コショウ、白ワインで下味をつけておく。
次にフライパンに大さじ1杯くらいの油に小さじ1杯くらいのマスタードシードを入れて、中火であぶる。
ホールスパイスの香りを油に移すこの作業のことをテンパリングというらしい。
スパイスカレーを作るとき、私はクミンシードをテンパリングしてからタマネギを炒めるようにしている。
マスタードシードがパチパチとはね始めたら、鶏肉を入れて焼く。
皮のとこはなるべくパリパリ食感になるように努める。

鶏肉全体に火が通ったところで完成。
器によそい、マスタードシードの粒が入ったオイルソースをかける。
食べてみると、マスタードシードのプチプチ食感と香ばしさが鶏肉の旨味のしみたオイルソースとマッチしてなかなかの美味。
何となく感じがわかったので、次回は魚や野菜でも試してみたくなった。

スパイスというのはハマると抜けがたい沼である。
スパイスカレーはもちろんのこと、色々と料理に使っていきたいところだ。

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