頭のおしゃべりが治まる全身モード
みなさんごきげんよう。11月に入り、朝晩も冷えるようになりました。が、日中はまだまだ日差しが強く、作業をしていると汗だくになります。
今回はちょっと自分の意識の持ちようを変えることで内的な環境が変わる方法が見つかったので、それについて言語化してみます。
それは「自分の全身に注意を向けるような意識の持ち方をすると、頭の中の内語(声に出さない独り言)が抑えられて心が静かになる」という方法です。説明が必要だと思うので一つずつ説明してみます。
私は普段、頭の中で「声」や「音」が鳴り響いています。昨日聞いた音楽が流れていたり、今日の予定を考えていたり、自分が気になる事柄について誰かと話す妄想をしていたり、とにかく一日中頭の中に「声」や「音」が鳴り響いています。
私の頭の中が騒がしい状態が、普通の人と同じなのか違うのか、他の人の頭の中を覗いたことがないので分かりませんが、とにかく私の頭の中は騒がしいです。
私の一日の中で唯一頭が騒がしくない時間は瞑想している時です。瞑想の時も頭のおしゃべりはありますが、それに逐次気づいていくので「騒がしい」という感覚はありません。「あ~音が聴こえますね~」くらいのテンションで聞けます。
さて、先日、そんな私の頭の中の騒がしい状態が「全身に注意を向ける」ということを意識した途端に収まったのを感じました。頭の中の独り言が止んで静かになったのです。静かになって「なんだこれは?」と思いました。いつもと全く違う心的環境になったからです。
そもそも、「全身に注意を向ける」という意識の持ち方をしようと思ったのは、「心には観念的な心と身体的な心という別の領域のものがあるのではないか」と気づき、身体的な心をもっと探究したいと思ったからでした。
身体的な心を探究するためには、まずは自分の身体を知る必要があると思いました。「自分の身体を知ろう」と思った私は自分の身体を知るためにどうしたらいいか考えました。それには、自分の身体の感覚を観ることが必要だと思ったので、自分の身体の感覚を感じようと思いました。そして自分の身体の感覚を感じようと全身に注意を向けた時、私の頭の騒がしさが止んだのでした。
「全身の感覚に注意を向けるモード」(以下、全身モードと呼称)になると、外の刺激に対しての注意が減る感覚があります。注意が自分の内側に集まる感覚もあります。「全身」を観ているので、足や背中や手といった全身の感覚をなるべく感じるようにしています。
そこまで感じてみて気づいたのですが、私が頭の中でひたすらおしゃべりをしている時のモード(以下、通常モードと呼称)は頭に意識が集中している感覚があります。そのときは足やお腹といった頭以外の身体の感覚をほとんど感じられていません。手を動かして作業することは多いので、手先の感覚を感じていることはありますが、その他はほとんどありません。
全身モードは通常モードのときに疎かになっている身体の感覚にも注意が向いている感覚があります。そして、相対的に頭に向ける注意が減っています。そして全身モードのときは頭に通う血流が減っている感じがします。これはあくまで私の感覚上のもので、おそらく現実には違うとは思います。ただ、逆に通常モードのときは頭に血流がより多く通っている感覚、言い古された言い回しであれば「頭に血が上っている」感覚があります。それが全身モードでは抑制されている感じがあります。
また、全身モードでは息が肚に下りてきている感覚もあります。実際、下腹の力みが抜けてへその下の肚が膨らみます。古流武術では下腹が膨らみ、力が入っているいわゆる「布袋腹」を奨励しますが、それに近い状態になっているように感じます。
通常モードでの頭のおしゃべりは、私にとってエネルギーを浪費する意識の持ちようなので、全身モードの方が心が落ち着きます。そのため、ずっと全身モードでいれば良いじゃないかと思うのですが、全身モードは私が慣れていないためか、ちょっと気を抜くとすぐ通常モードになって頭のおしゃべりが始まります。
家で風呂に入ったり家事をしているときなど、一人でいるときはまだ全身モードを維持できるのですが、山仕事を人と一緒にしているときや人と話をしているときなど、外に注意を向けないといけない状況だと全身モードの維持は難しいです。全身モードは自分の感覚に注意を向けているため、外への注意が相対的に下がってしまうので、仕事などではできないのだと思います。
ただ、瞑想のときはできるので、瞑想を始める前に全身モードになってから瞑想を始めると、スタートが心のおしゃべりが収まっている状態なので、瞑想がしやすいです。これはまだ試して数日なので、もっと研究したいと思います。
私にとって全身モードになれることの気づきはなかなかに衝撃で、ここ最近で一番驚きました。これは心の持ちようの面でも身体の探求の面でも有効な在り方だと思われるので、もっと研究してみたいです。
自分の感覚についての言語化なので、読んでいる人にはほとんど理解できない文章になっていると思いますが、私のnoteは基本的に自己満足なので御容赦ください笑
本日は以上です。スキやコメントいただけると嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!