【ぼちぼち往復書簡】家族の旅の思い出 From すみこ
ようこちゃん。美瑛の旅、本当に楽しかったー。あの旅を通して「美味しいねー」の感動を共有出来るというのが、やはり何よりの喜びだなーと改めて思った。オーベルジュの選択はナイスだったね。もはや、次の旅が楽しみで仕方がないよ。会いに来てくれてありがとう。
ようこちゃんとの美瑛の旅の後、我が家は洞爺湖の旅に出かけました。
東京に住む姉夫婦が早めの父の米寿祝いにきてくれたの。姉はコロナ規制のために、なんと2年半も両親に会えていなかったのだよ。家族揃っての温泉一泊はいい時間になりました。
父の本当の誕生日はひと月以上先ですが、とりあえずケーキは必須だよね、と思ってランチを食べたレストランでケーキセレモニーをしておいた。
88歳をお祝いできるというのは、それだけですごいことです。父は5人兄弟でしたがすでにみんな他界してしまっていて、この歳に達したのは父だけなのよ。
夜には念願の生ジョッキビールを飲み干し、姉とゆっくり話し込んで、父は終始上機嫌。「よく来たなー」と何度も何度も言うのを聞いていたら、会いたかったんだなーとしみじみ感じました。やっぱり直に会うのは大事だね。
アルツハイマーの母もいつにも増しておしゃべりになって、朗らかで、いつにも増してよく食べて、楽しく過ごせていました。もちろんどこに居るのか一瞬で分からなくなっちゃうし、家に戻ったら旅行自体も覚えていないのだけど、楽しんでいた瞬間がそこにあったことで私たち子供も満たされてる。
洞爺湖畔では毎晩花火が上がるのね。部屋の窓からまじかに見える花火に、母は大興奮ですごく喜んでくれたし、湖畔の景色も満喫できたので洞爺湖を選んだのは大正解でした。
姉が母のお風呂付き添いをしてくれたおかげで、わたしはひとりで温泉を満喫できたし、朝は風がなくてまさかのウユニ湖的?湖面の写真が撮れて、満足、満足。
ようこちゃん、北海道はまだまだいいところがいっぱいよ。美味しいものを食べにまた来てね。
すみこ