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決まらない契約はムリに追わない
今回は便利屋業ではなく、住宅サービス(リフォーム事業)の話です。
5年ほど前のことですが、2か月間ほどカーポートの設置を検討してもらっていたお客様がおられて、あるとき最終の商談打ち合せで訪問したのです。
でも契約には至りませんでした。
理由は、当初から予定していた予算を少しオーバーしていたことと、立地的設置場所の問題が解決しなかったからです。
希望の場所にカーポートを設置するには、カーポートの奥行を短くしないとダメで、そうなると車がはみ出てしまい具合が悪いのです。でもそこしか置き場所がありません。
それらのことがあり、今回のカーポート設置にあたってご主人は躊躇されていました。
要はご主人の頭の中で引っかかる点がいくつもあったのです。
でも奥様は横の席で「やってもいいんじゃないの?」と促す場面もあったのですが、その間もずっとご主人は考えておられるのです。
もともとこのお客様は以前から他の工事をしてもらっているOBさんで非常に感じの良いご夫婦。
そもそも、独立起業してからの私は強引に契約を取らないことを信条にしているので、このときも主人のイエスかノーかの決断を待つことにしました。
私の心の中では「決めてくれ!」と叫んでいるのですが、結局「数日検討されますか?」と私の方から助け船を出したのです。
そしてご主人はその言葉に乗ったのです。
「そんなに時間はかけないようご返事をします」と言われました。
そして一週間後に回答がありました。
その結果、今回は契約とはなりませんでした。
内心、この契約は喉から手が出るほど欲しかったのです。
弊社の慣例として、契約したら前受金50%お預かりします。
よしんば契約をいただければ、それを事業の運転資金のほうに廻せるという皮算用でした。
だが、ここからが今回の重要な点。
もし自分がお客様の立場だったらどうしたかったのか。
これがテレビなら買って帰って置いて終わり。
それが今回の例はそんな単純なものではありません。寸足らずのカーポートです。
やはりどうしょうかなぁと頭を悩ませるでしょうね。
予算はアップするし寸足らずだしとなったらちょっとやめようかなという気にもなると思います。
であるなら、たとえお客様の背中をポンと押せば何とか決めてくれそうでも
じっくりと考えてもらい、やめるならそうしてもらったほうがよいと考えました。
誰でも買った後で、これでよかったのかをまだ悩まなければいけないのっていやですよね。
仮に、悩まれたまま契約を取って、後々までそのことがお客様の心の中で尾を引いてたら今後良い付き合いができないでしょう。
そのお客様には「将来、またご検討されるときはいつでもお声かけください」と伝え、その家を後にしました。
もちろんその方とは今も変わりなくお付き合いさせていただいてます。
ただ、現在もその方からカーポート設置の再検討のお話はありませんので、
やはり、押し切ってやらなかったことが正解だったと思います。
数年前のブラック企業クローザーの私なら即決で取ってましたけど・・。 私は当時からいうと180度変わりました。
困っている人の役に立ちたいと志を掲げて起業して以来、ブラックスキルは完全封印しました。
当時の私を知る人は驚きます。
特に私はそのような企業の支店責任者でしたから、スーパーブラックスキルを身に付けています。
こんなスキルを持っている人間が商談に入ると、高額な商品でも赤子の手をひねるように簡単に即決できてしまいます。
サバイバルゲームのゲーマーが銃を撃つのと、プロのスナイパーが銃を撃つくらいの差があります。
だだ、私はこれからも一生このようなモラルのない商談スキルを使うことはないでしょう。早く忘れたいくらいですw
話がそれましたが、要は自分本位で商談に臨まないということです。
「常にお客様ファースト」。
不思議なもので、大きな商談を逃してもそのあとしばらくして再び大きな案件が湧出するものです。おもしろいですね。
だから難しそうな商談は思い切って切りましょう。
(🌼◕ ᴗ ◕„)ノ 最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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