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「専門」より「なんでも」があなたを救う
10年前、起業を考えていた頃に読んだ本があります。その本に書いてあったのは、起業するなら専門の事業に特化せよという内容でした。
一つの事業に特化すれば、その専門家ゆえ仕事が取りやすいといったことだったと記憶しています。
例えば、「牛丼の吉野家」は牛丼一筋でずっとやってきているのでバリューがあり、牛丼と言えば吉野家というイメージを連想させ、有利にビジネス展開させられると。
でも、これには当時から大いに疑問がありました。
そもそも当時私が立ち上げようとしていた事業は、それまで勤務していた建築リフォーム業。その業態を起業してからも一人で続けたいなと思っていました。
この業態は、専門的な仕事ではなく総合的な住宅の仕事。
電気工事や水道工事、大工工事といったものに特化したものではないのです。
それゆえ、一人で独立しても色んな仕事を取れるのでやってこれたわけです。職人さんなどの専門職なら、独立できても「一人親方」として下請けで仕事を取らないとまずやっていけません。
現在は住宅サービス(建築リフォーム)&雑用ビジネス(便利屋業)で経営していますので、受ける仕事の業務内容は多岐に渡ります。
つまり、なんでも仕事の依頼を受けることが、その数だけお客様の困ったを解決できているわけです。
当然、依頼の中には初めて挑む業務もあります。
そのような業務でもお受けします。わからないことは聞いたりインターネットで調べます。それでもできそうでなければ、できる人に外注すればいいのです。
今までそれでやってこれましたから、これからも困ることはありません。お困りごとをどんどん解決します。
先ほど、専門業の例で吉野家を出しましたが、現在は牛丼以外にもさまざまな丼ぶりがメニューに並んでいますね。
これは、20年以上前に狂牛病という牛の病気がアメリカで猛威を振るったことから日本への食肉の輸入がストップしたことに由来します。
吉野家は頑なに米国産の牛肉にこだわっていたので、お客様に米国産以外の肉は出せないと数カ月に及ぶ休業に追い込まれたのです。
これを機に、将来同じ轍を踏まないようメニューを増やしていったと思われます。専門から専門を削除したのです。
大企業でさえリスク管理をしているわけですから、個人経営の我々はもっと自らの業務を見直さないといけないのです。
昭和の古き良き時代に繁盛した八百屋さん、魚屋さん、肉屋さんなどは一部の商店街を除いて全国的に消滅しました。
現在はスーパーマーケットの取って代わられています。かの薬屋はドラッグストアという名に変えて、薬のみならず生鮮食料品から酒タバコまで売っています。
昨今、残念なことに廃業するラーメン屋さんがあるようですが、町中華屋さんや定食屋さんはなかなか潰れません。
理由は、先ほどから述べているように、専門メニューかバラエティーメニューかなのです。
専門で生き残っていくのは簡単ではないということですね。
もしあなたが専門職で苦労しているなら、業務範囲を広げてみることです。クモの巣を2倍も3倍も広げるイメージです。
定置網を2倍も3倍も広げるイメージです。
生き物でも生存するためにはそれなりの行動をしているのです。
人間だけですよ、体裁を気にしたり、こうでないとと決めつけたり、こだわったり、結局自分で自分の首を絞めている経営者が多い。
休日は大事だからと土日をしっかりと休む一方、方や売り上げが少ないと悩む。変だと思いませんか。
休日を設けるのはいいのですが、だからといって土日は必ず休まないといけないことはないはずです。個人経営ならば。
ちなみに私は起業したときに曜日を捨てました。
休みも特に設けていません。
休む必要があるときだけ休むようにしています。仕事が楽しいからかもしれません。休日さえなんでもあり、流動的にしているのです。
仕事がうまくいかないなら、枠を外してみましょう。動きが楽になって視点が広がります。
専門を取り外してなんでもに変えると全体が俯瞰できます。トンビになったような気分です。
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