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その時「!」と感じたから 退職を決めた

今回は私が10年前に退職したときのことを書きます。
今、この時のケースと同じように感じていて、退職に踏み切れないでいるあなたに共感してもらえればと思います。

私は学生の頃から、いつかは独立して自営業の道に進みたいと心の奥底でなんとなく考えていました。
昭和の当時は、学校を卒業してすぐに就職するのが当たり前で、起業するという発想はありませんでした。

その流れから私も自動車販売会社に就職するのですが、起業の火は消えていませんでした。
その後、飲食店を手掛けている義父から、後を継がないかという話がありました。

これも独立の手がかりだと思い、念願の脱サラをし飲食店を継いだのです。

ところが、私は一応役員で店長という立場で店を切り盛りしていたのですが、一向に経営者としての代替わりの話がなく、13年務めたその店をやめました。

でもその間で、創業時からの店の債務はほとんど完済できたということだったので、恩返しはできたと思っています。

その後、またサラリーマン時代を過ごすのですが、数社転職を繰り返します。

これで最後と中途入社した先は、超ブラッキーな訪問販売会社です。歩合制なので売れれば儲かりますが、ノルマがきつかったですねw

しかしながら、そこでの仕事が大変勉強になりました。訪問販売のすごさは仕事を覚える速度が段違いに速くなることです。それはそうです。一日に何件も訪問するのですから、色んな人に会い、色んな案件に対処するのです。
速く覚えるわけです。

そんなことから、入社1年半で支店の責任者になってしまいました。

ノルマがきつく辞める人が多いので、たまたま残っていた私が抜擢されたみたいです。
それからは更に大変です。
営業さん時代とは比べられないほどのノルマが日々のしかかります。

それまではやらなくてよかった見積もり作成。
これは慣れないので深夜まで続きます。
また、日中は営業さんとの同行訪問。商談、契約。

それでも6年続けました。
全国各社の中でも私は勤続年数が長い方らしいです。それだけ人の出入りが激しい会社だったのですね。
結局、他府県への転勤の辞令が出たので退職しました。転勤の辞令が出なかったらまだやめてなかったかもしれません(笑)。

さて、これで最後と思って入った会社をやめてしまったので次を探さなければいけなくなりました。

前職は、ノルマは最高に厳しかったのですが、仕事は面白かったのです。
そう。住宅サービスの仕事ですね。
お客様の希望を叶えられれば感謝される。
お困りごと解決型の仕事でした。

ノルマが厳しくとも仕事を続けられたのは、この「困った」を解決して「感謝」されるということが楽しかったんだということに後で気づいたのです。

できればノルマを気にせず、今後の人生の勉強ができる会社。そんな希望を胸にリクルートして、とある会社を見つけ入社しました。

ここでは数年在籍しました。
もちろん大変勉強にもなりました。

でも、居心地はよくなかったのです。これはどこの職場でもあることですね。私の場合、前職では支店長という役柄、ある程度自分の采配で支店内を治められていたのですが、この職場ではそうもいかないのです。
時折、同僚と衝突もありました。

ブラックな訪問販売会社で6年鍛えてきましたので、営業力は圧倒的な差があります。
ただそれを良く思わない人もいるのです。
これは畑が違うなと感じました。

そうした中で、忘れていた「独立」の思いがどんどん膨らんできたのです。
そろそろ機が熟してきたのかなと。

そんな折、「退職」のきっかけとなる、ある場面に遭遇します。

その会社が新たな支店を出すことになり、私を含め数人がすでに契約を済ませている建物に準備のため行きました。
中はガランとして何もありません。

そこへ社長が来ました。
中に入り部屋中を眺めています。
そののち、ストンと床に腰を下ろしやがて大の字に寝転んで、感慨深そうに天井を見つめています。

私はそれに気づき「!」一瞬、脳裏で何かがスパークしたのです。

何だろうこの感覚!
社員ではできないこの珍しい所作に目が行く。
今この人は何を思っているのだろうと自分に問いかける。

そうだよな、ここはあなたのお城。
手に入れたかったんだ。
さらに事業規模が増やせると。

気持ちはわかります。しかし、私はこの瞬間決意が固まったのです。

退職して、独立するんだ!

なぜそう決意したか。
それは、私が「脇役」に見えたからです。

天下を取った主役の殿様に仕える役人。

えっ?オレが脇役?
ないないw

もういいわ!
さっさと独立する。
決断が遅すぎた。

そう思った瞬間でした。

あなたもそんな場面に出会ったことはありませんか。
もちろん人にもよります。
現に、私と同じ場にいた同僚たちはいまだに在籍しているのでしょう。
当然ですね。人によって価値観が違いますから。

正直なところ、うらやましかったのかもしれません。

まあ、これも運命だったのでしょう。
こうして10年前の50歳の時に独立を果たすのです。

では、現在の心境はどうかですが、もちろん毎日が幸福です!
こんなことならもっと早く事業を興していればよかったと思いますが、ただ、今までの経験あっての今なので、絶妙なタイミングで人生のシナリオができているのかもしれないと思うのです。

過去は1mmも無駄はありません。
夢や目標だけは絶対に置き去りにしないで行きましょう。

今回は私の変な過去の話の一部を読んでいただきありがとうございました。

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