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#30 小を積めば、すなわち大となる~積小為大~。伊豆マケvol.2
伊豆を勝手にマーケティングシリーズ第2回目になります。
地域を盛り上げるためには、自分ができることをコツコツと。それが積み重なることで魅力的な地域になると私は思います。
マーケティングをする上で、自分たちの「商品」は何で、「消費者」は誰なのかを定義することはとても大切なことです。
伊豆をマーケティングするとなれば、自分たちの「商品」は何で、相手にするべき「消費者」は誰になるでしょうか。
いろいろと考えられますが、今回は話をシンプルにするために、伊豆が持っている商品は「豊富な観光資源」で、消費者は「観光客」として定義したいと思います。
徹底して「消費者視点」の軸がブレないこと
マーケティングにおいて、「消費者視点」で施策を決定していくということは最も重要なことです。
自分たちが作りたいもの、売りたいものは何か
ではなく、
消費者が求めているものは何か
ということに最も力を入れるべきです。
例えば、地域の名産品で作った商品をブランド化して売り出す際に、その商品において打ち出す魅力は、生産者の想いではなく、消費者が何を求めているかに重きを置いた方が良いと言えます。(もちろん、消費者が生産者の想いのストーリー求めている場合もあるので、両者が一致するケースもあります。)
このように、マーケティングにおいて最も重視すべきことは「消費者視点」の軸をブレさせないことだと言えます。
組織人は皆が一方向を向いているわけではない。
社員全員が、同じ想いを持って、同じ方向を向いて働いている会社はかなり強いと言えます。
しかしながら、組織において全員が同じ方向を向いて仕事に取り組むということはなかなか難しいことです。
その傾向は、社員の多い会社ほど強くなると言えます。
なぜなら、会社というたくさんの人が集まっている集団の中では、組織の利害と個人の利害は必ずしも一致しないからです。
例えば、会社の経営者は自分の会社の利益を求めるために、会社の成長にとって最も良い選択(消費者視点を持つこと)をし続けるかもしれませんが、一方で、自分の生活のために給料をもらうことを一番の目的としている社員にとっては、会社にとっての最も良い選択(消費者視点を持つこと)は自分の仕事を大変にするだけのことになるかもしれません。
伊豆という地域全体で一丸となることは難しい
この会社を、伊豆という地域に置き換えた時にどのように考えられるでしょうか。
冒頭での定義のとおりに、伊豆の持っている商品は「豊富な観光資源」で、消費者は「観光客」とします。
消費者視点を持って、伊豆の豊富な観光資源を魅力的に伝えようと思ったときに、伊豆全体でブランディングして消費者に向けて発信していくことはとても有効だと思います。
しかし、それぞれの市町の利害関係もあれば、事業者同士の利害関係もあります。伊豆の観光事業者が一丸となって地域ブランディングをすることは、どこかで忖度が生まれて、効果を最大限に発揮することは難しそうです。
自分ができることをコツコツと。小を積めば、すなわち大となる。
伊豆地域全体としてできることがあるとすれば、行政主導でそういった風土を作り上げていく施策をしていくこと?でしょうか。それがどういった施策かもわからないですし、得てしてそういった取組は結局いろんなしがらみがあり、上手くはいかないのではないかと思います。
結局のところ、それぞれの会社、個人が自分にできることをコツコツと積み重ねていき、それが伊豆全体を盛り上げることにつながるのではないかと思います。
私はほんの微力ながら、たまたま趣味となったカメラで、伊豆の魅力をひっそりと発信することで、ほんの少しでも地域活性化の力になれればと思います。
地域活性化には個人の力が大事!
「積小為大」
小を積めば、すなわち大となる
二宮尊徳の言葉だそうです。
意味は、小さい事が積み重なって大きな事になる。 だから、大きな事を成し遂げようと思うなら、小さい事をおろそかにしてはいけない、ということ。
今回のお話のイメージにぴったりと合うかと思い、タイトルにさせていただきました。
今後もマーケティングの勉強をしながら自分なりの考えをまとめていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。