道の真ん中で鳩が潰れていた
人間社会における月曜日はとても憂鬱な日だ。
昨日までの穏やかな日々に別れを告げ、アラームの無機質な音に叩き起こされ、まだ眠っていたいと叫ぶ体に鞭打って身支度をして、通勤ラッシュのバスに揺られて行きたくもない場所に向かわなければならない。
私は毎朝バスを利用している。始発に近い場所から乗るので乗車時の車内は空いているが、目的地に近づくにつれて人間が増えていって、やがてぎゅうぎゅう詰めになる。他の人間に私がオオカミであることを気づかれるのが怖くて、私はいつも窓の外に顔を向けている