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「LGBTQIA+」の差別問題について、中学生が思う事。
こんにちは、naroです。「LGBTQIA+」について書きました。内容や、文章の書き方についてのご意見をお待ちしています。是非、コメントでおしえてください。
近頃、ニュースの特集などでよく耳にする「LGBT」という言葉。この言葉の意味をしっかりと理解して、身近に感じている人はどのぐらいいるのだろうか。
「LGBT」この言葉はセクシャルマイノリティ(性的少数者)を指す言葉である。凄く簡単に言えば、一般的な男性・女性の認識に当てはまらない人々を指す言葉だ。では、一般的な男性・女性とはどんな人のことなのか。人間のセクシャリティを判断する上で重要になってくるのが「性自認(身体の性と心の性への認識)」と「性的指向(どの性別を好きになるか)」である。多くの人間は身体の性と心の性が一致していて、性的指向として異性の事を好きになる。これが一般的といえる男性と女性(以下:ストレート)だ。しかし、身体の性と心の性が不一致であったり、性的指向として同性の事を好きになる人も存在する。そうした人々の総称が「LGBT」なのだ。そして時代が経ち、性に対する認識が広まった事により新たなセクシャリティが追加され、現在では「LGBTQIA+」という言葉が浸透し始めている。
「LGBTQIA+」の当事者達(以下:マイノリティ)は差別の対象になりやすい。いくら昔より理解が進んだとはいえ問題は山積みだ。
特に、学校や会社などある意味閉鎖的な空間で受ける差別は「いじめ」にも繋がり、精神的・身体的に追い詰められる事も少なくない。差別の主な原因は「人と違う」事だ。自分が接したことの無いものがやってくると拒絶して恐怖を覚えてしまう。だが、これは人間の本能なのでしょうがないと割り切る事も出来る。裏を返せば、最初から「人と違う」と思わなければ拒絶はしない事になる。
ところが、日本では幼い頃から、男性は女性が好き、女性は男性が好きだと教えられ、(例外)についてはほとんど教えられない。よって、ストレートの人々が自分とは違うマイノリティの人々と出会った時に差別してしまうケースが多いのは必然とも言えてしまう。ここで、一つの疑問が浮かび上がって来る。それは、マイノリティの割合は例外と言えるほど少ないのか、という事だ。
LGBT総合研究所がインターネット上で全国20代~60代の約35万人に行った「LGBT意識行動調査2019」によると〈全国20歳~69歳のうち性的少数者(LGBT含む)に該当する方は10.0%〉だった。
分かりやすくすると40人クラスに3、4人はいる事になる。例外と言うには多い数字だ。では何故例外だと思われてしまうのか。その答えが同調査の違う質問の結果で分かった。
〈誰にもカミングアウトしていない当事者は78.8%、周囲にLGBTがいないと回答した方は83.9%〉
当事者の殆どが周り自分のセクシャリティを言えていないのだ。要するに、小さい頃から「恋愛は男性と女性のもの」という固定概念を植え付けられ、「LGBTQIA+」の存在を知らないまま成長する。自分が「LGBTQIA+」だと自覚しても、固定概念があるので自分さえも例外と認識してしまう。すると、周りから例外だと判断されるのが怖くて中々言い出せず、いるはずの相談相手も見つけられなくなる。結果、「LGBTQIA+」を理解する人がなかなか増加しないので、その分「LGBTQIA+」に関する理解と教育が進まず、いつまでたっても彼らが生きにくい世の中が続く。という負の連鎖が日本では起きているのだ。
では、この負の連鎖を止めるにはどうしたらいいのか考えてみよう。
まず、確実に言える事はマイノリティを勝手に例外にしない事である。
(みんな言えていないだけで確実にいる。)
この考えが身につけば知らない間に彼らを傷つけることが減り、少しは言いやすい環境に近づくはずだ。もし、当事者達への接し方がわからなかったら調べればいい。今の世の中、調べれば沢山の情報が出てくる。また、自分が「LGBTQIA+」である事を公言している有名人のYouTubeを見たり、本を読んでみるのも理解し合う1つの手段だ。
そして、今言った事の根底にあるのはやはり《教育》だ。今の負の連鎖を生んだのも教育だが、改善しマイノリティの人々が生きやすい世の中を作るのも教育なのだ。今の日本の学校では全く教えてくれない、セクシャリティについての話。もし、小さい頃から正しくしっかりとしたセクシャルマイノリティに対する知識を教え、「LGBTQIA+」に限らず多様性の重要さ理解させ、人と違う事に誇りを持たせるような教育ができたなら、「LGBTQIA+」に対する理解は深まり、差別は完全に無くなるだろう。また、渋谷区・世田谷区のように同性カップルを認めるなど、社会としても進化できると私は考える。
最後に。私はマイノリティの人々が自分のセクシャリティを公表する時に使う「カミングアウト」という言葉が嫌いだ。自分のセクシャリティ伝えるだけなのに、大袈裟で悪い事のように聞こえてしまう。ストレートの人々が自分のためにその言葉を使う事は絶対にないだろう。だったら、何故彼らだけが使うのか。不思議でならないのだ。こういった細かい差別までなくなったらいいのに。と日々思う。そんな明るい未来が実現するように、私はこれからも「LGBTQIA+」について調べ続け、差別を無くすために活動していきたいと思う。
読んで下さりありがとうございました。いつか人種差別についても書きたいとおもいます。