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父子家庭の無理心中のニュース

先日、大物芸能人が女性関係のトラブルが原因で引退するとの報道があった

それに対しては何も心が動かない

その芸能人と同い年の人が亡くなったニュース

そちらには心が揺れた

直前に児童相談所に電話をして相談をしていたようだが、話の途中で自分から電話を切ったということだ

後から何度も相談に来るようにと伝えたが、それから連絡してくることはなかったとのこと

両親に子供の面倒をみてほしいと頼んだが断られたらしい

本当に辛い話である

もっとライトに受け止めて児童養護施設に頼っていればよかったのにと思うが、心の余裕が無くなっていたのだろう

父子家庭も母子家庭も両親がいる子育て家庭もそうだろう

人は子育ての相談ならば聴いてくれるのだが、親自身の相談事にはあまり耳を傾けてくれない

「親なのだから何を甘えたことを言ってるんだ」

そんな考え方もわかる。でもその相談をしている時は本当に余裕がない時なのだ

親だって甘えることはある。親だっていっぱいいっぱいになることはある

そう理解し合う社会でありたい

そんなことを思う

私は幸運にも親が一緒に面倒をみてくれた
私は幸運にも理解のある職場だった

だからなんとか成人になるまで子供を育てることができた

当たり前じゃないんだと改めて思う


初めて書く
そして他人に初めて語る

離婚してすぐの時、このニュースの男性と同じような気持ちになったことがあった

離婚して間もない状況で真夜中に、まだ赤子の娘と二人っきり

「もう娘を殺めて自分も死のうか」

真剣にそう考えた瞬間があった

人間関係、子育て、仕事、全てに疲れていた

生きている意味など無い

その想いだけで頭がいっぱいになった

二人で死んだらもう心配事はないやん

本気でそう思った


その時だ

今まで聞こえなかった音が聞こえてきた

「スー、スー」

娘が小さな寝息をたてていた

なぜかその瞬間ははっきりと聞こえたのだ

「あ、生きてるんや」

当たり前のことに気が付いてハッと目が覚めた

「俺が育てないと死んでしまうんや」って

なんとか頑張ろうと思えた


そうだ

このニュースの男性のようになっていてもおかしくなかったのだ

私だけじゃない

たぶん多くの親が同じような状況に陥ったことがあるだろう


世の中は辛いことが沢山ある

でもなんとか生きて欲しい

綺麗ごとじゃない

なんとか生きて欲しい

子どものために、自分のために、なんとか生きて欲しい

死にたいくらい辛くても、なんとか生きて欲しい

周りに馬鹿にする奴がいても、なんとか生きて欲しい

明日が見えなくても、なんとか生きて欲しい

世の中に沢山同じ境遇の仲間がいるから

なんとか生きて欲しい

いつか子供と一緒に笑える日がくるから

なんとか生きて欲しい

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なりたやま(シングルファーザー)
娘の大学の学費、留学費用にします。協力いただけると嬉しいです。

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