大人がただ休むのって難しい
僕は今、仕事をせずに休む期間を過ごしています。
(その経緯については↓の記事で)
大人が仕事や勉強、就職活動などもせずに休むというのは、うらやましいと感じる人も多いはず。
僕自身、そんな状況を快く受け入れてくれている奥さんにはただただ感謝しています。
ですが、大人がただ休むのって意外と難しいんです。
余計な思考が次々と浮かんでくる
休むことの主な目的は、心身をリフレッシュですよね。
今の僕のように働くことが難しいと感じてしまっているときこそ、思いっきり羽を伸ばしたり自分をいたわったりして、メンタルを回復させたいところですが⋯⋯
不本意な形で休む場合には、余計な思考が次々と浮かんできてしまうんです。
働いていないことへの自責の念
やはり一番強いのは働いていないことへの自責です。
「30代にもなってまともに働けないなんて情けない」
「奥さんも他の人も立派に働いているのに」
「家でダラダラするばかりで、これからどうするんだ」
そんな自分を責める言葉が次々と浮かんできます。
冷静に考えれば、
せっかくの休みなんだから、早く回復できるように快適に過ごしたほうがいい
自分の貯金で生活をしているんだし、そこまで自分を責める必要はない
働いていない期間があったって、悪いことをしているわけじゃない
ということは、頭ではわかっています。
ですが、無意識のうちに自責の言葉が浮かんできて、せっかくの休みの時間を自分で苦しいものにしてしまっているんです。
極度に悲観的な予想
自責と同じくらい浮かんでくるのが、悲観的な予想です。
僕がよく無意識に考えてしまっているのが、
「この先も働けなったらどうしよう」
「このまま収入がなかったら◯ヶ月ぐらいで自分の貯金が尽きてしまう」
「今みたいな生活を続けていたら、どんどんダメ人間になってしまうんじゃないか」
ということ。
これらについても、
自分の性格やこれまでの経験から、貯金が尽きるまで何もしないなんてことはあり得ない
今まで無理して頑張ってきたから休んでいる
ということはわかっているんですが⋯⋯
少しでも油断していると、自責や悲観的な考えが頭の中を支配して、休んでいるはずなのに疲弊していってしまいます。
楽しいはずのことが楽しめない
自責や悲観的な考えが浮かんでくる状態になるとやっかいなのが、楽しいはずのことが楽しめなくなってしまうこと。
僕はゲームが好きなので、リフレッシュしたいときにはよくゲームをプレイしています。
ですが、
「このゲームをプレイしていて、一体何の意味があるんだろう」
「もっと生産的なことに時間を使った方がいいんじゃないか」
「仕事もしていないのに、こんなことをやっていていいんだろうか」
ということを自然と考えてしまうんですよね。
メンタルが不調なときは、「楽しい」という気持ちが自分を癒してくれる場合が多いです。
そのためにも、せっかく休んでいるなら自分の好きなことを楽しみたいところですが、それがなかなか難しい。
子どものときのように、宿題や試験勉強が終わっていなくてもゲームに没頭できた感覚を取り戻せたらな⋯⋯と思ってしまいますね。
個人的なおすすめの過ごし方
僕と同じような、ただ休むということが苦手な人に向けて、個人的におすすめな過ごし方を2つご紹介します。
①無計画な外出をする
働かずに休んでいると、
調子が悪くて休んでいるんだから、無闇に遊びに行ったりしちゃいけない
先が不安だからなるべくお金を使わないようにしよう
といったことを考えてしまいがちです。
実際に僕もほとんどの時間を家で過ごしているんですが、それだとだんだん気分が沈んでくるんですよね。
自責や悲観的な考えが次々と浮かんできて、じっとしていることすら苦痛になってしまったこともあります。
そんなときには、無計画な外出をしてみるのがおすすめ。
「そういえば、ここに行ってみたかったな」
「急に〇〇が食べたくなった」
「前から気になっていた、あの製品を見に行ってみようかな」
そんな考えが少しでも浮かんできたら、具体的な計画はせずに次の日にでも行ってしまいましょう。
出かけることについて具体的に考え出すと、
「行ったところで何になるんだろう」
「収入がないくせに無駄にお金を使っちゃいけない」
「そこまで欲しいものじゃない気がする」
といった行かない理由を作ってしまうので要注意です。
実際に出かけてみると、かなりのリフレッシュになります。
外の光を浴びるのは気持ちがいいですし、
人混みの中を歩いていると、
「自分の悩みや状況は、そこまでヒドいものじゃないかもしれない」
と心が軽くなる瞬間があります。
もしやることがなくなってしまったら、早めに家に帰ってきても問題ありません。
自分を楽しませようと行動したことが大切なんです。
「家にいても気が休まらない」という人は、気軽な外出をぜひ試してみてください。
②家事に打ち込む
これは僕が過去に適応障害になってしまったときにも助けられた方法です。
不本意な形で休むことになってしまったときは、自己評価が下がったり、「自分にはろくにできることがない」という無力感を抱いてしまったりしがち。
そんなときに家事に打ち込んでみたことで、
「自分にもできることや生活能力がある」
「建設的な行動ができている」
と思えるようになったんです。
目の前の作業に集中することで、マイナスなことを考える時間を減らすこともできました。
僕は今でも、気持ちが落ち着かないときには夕食の仕込みなどをするようにしています。
おいしい食事を作れたり、掃除をして部屋がきれいになったりすることも気持ちを明るくするのに役立ってくれるので、自分ができそうなことからチャレンジしてみてください。
最優先は「今」と「自分」
これは僕もすぐに忘れてしまいがちなことですが、休む上で大切なのは「今」と「自分」です。
「なぜこんな状況になってしまったんだろう」
「お金や将来のことは大丈夫なんだろうか」
と過去や未来のことを考えても、自分の心がツラくなってしまうだけ。
「会社の人は自分をどう思っているだろう」
「周りの人や親は何というだろうか」
ということを気にするよりも、自分を癒したり楽しませたりする方法をいろいろと試してみる方が大切です。
「自分を一番大切にできるのは自分」ということも忘れずに、休みの期間を有意義に過ごしていきたいと思っています。