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FさんFさん、僕もとうとう文学フリマ行ってきたよ39

Fさんは四四田の前の前の職場の上司で、当時僕は20代、ある公募に出した短編小説を地方新聞に載せていただいたばかりで、「本当はものを書いて生活していきたいんです、家から出たくないんで。決まった時間に外出とかぶっちゃけ無理なんす」って話を職場の上司だと言うのにFさんに聞いてもらっていました。文フリは当時多分始まったばかりで、聞こえてくる文フリの噂を職場で、その帰り道で、帰宅してからのSNSの中とかで、僕とFさんはしていた。Fさんはたしか、僕の記憶に間違いがなければ文フリに行ったことがあって、Fさんのお友達も行ったことがあって、僕は行ったことがなかった。Fさんは僕に、お友達がゲットしてきたというドストエフスキー関連の分厚い同人誌の話をしてくれた。僕はその本がすごくすごく羨ましくて、羨ましいという熱烈な気持ちのまま固まって、結晶化して、文フリは羨ましいというキラキラが煮詰まったなんだか眺めるだけの場所として凍結されていたような気がする。

それから数年、
………ちがうな、もっとだな。

とにかくたくさんの年月が案外経過しておりますが、

Fさん、
四四田もとうとう文フリデビューしましたよ。
(一般参加だけどな)

だってよく考えたら行けばいいんじゃない?
もう大人なんだからさあ。


それはさておき話は逸れるんだけど職場の上司に「家を出て働きたくないから家の中で作業が完了する物書きになりたい」とか言ってたんだな、と今改めて思って震えている。ごめんFさん。多分当時、今の四四田より若かったんじゃないの…?おそろしい……。申し訳なさしかない……。ごめんなさい……。


脱線しつつまとめると、そのようにして個人的思い入れの深い存在、文学フリマ。

本当に今までお噂はかねがねなだけ。
一切の関わりがなかったもので、何をどうやってブースを調べたらいいのかもよくわからないまま。
若かりし頃行ったスパコミとかは、タウンページみたいなカタログに付箋貼ったもんだったなあと前日になって急に思いだす。

もしかしてそういうのって、文学フリマにもあるんじゃない?

そうして前日の夜中、公式サイトのWEBカタログに到達。(そのタイミングで!?)

取り急ぎキーワード「吉田松陰」で調べましたが、あいにくヒットはありませんでした。
念の為、長州、松下村塾でも調べました(無かった)
オーケー、いいってことよ。

お布団の中でカタログを、
朝起きてからもnoteの投稿を、
向かってる電車の中でもまだあきらめ悪くXの情報を、
調べられる範囲で調べ、とはいえとにかく初心者マークなので、もうゆりかもめに乗ったあたりからは流石に情報探索はあきらめ、

ま、その場の空気を楽しみますかね
と、シフトチェンジしました。

結果、めちゃくちゃ楽しかったです。

なんか途中で一瞬思想酔いしたけど。
でも楽しかった!!
あと終わってから、
えええ、そんなお作品あったんですか!!とか、
戻ろうと思ってたのに忘れた!!とか、
探したのに完売してた……とか、
いろんな後悔があるのも、ある意味で心地よいです。楽しかった証拠みたいなものですね。

がしかし、次回はもっと事前に準備して抜かりなく行ってみたいです。


それでもどうにかこうにか、お迎えさせていただけたお作品の数々がこちらです。

四四田のところに来てくださってありがとうございます

でも実はまだひとつひとつのお作品を味わえていない…。
読まなきゃ…早く読まなきゃ……。

note始めた初期の頃から一方的にお世話になっている笹塚心琴さんのブースにも伺いました。
でもチキン野郎過ぎてご挨拶せず……(本当に申し訳ございません)。
多分かなり挙動不審であったろう(確信)四四田に、優しく猫さんのお話をしてくださって嬉しかったです。


あと、前日にnoteで出会ったこちらの記事。

推しへの愛憎に常にまみれ、ちょうど出戻り期でアクスタ作ったばっかりだった自分としては、こちらに目を止めずにはいられなかった。
無事、お迎えさせていただきました。
まだ落ち着いてじっくり読ませていただけていないんですが、これから拝読するのが楽しみです。
手に入れられて嬉しい。

余談ですが。
ブースで売り子さんをしてくださっていた可愛らしい方に、
「推しは誰ですか?」とせっかくお尋ねいただきましたが、

吉田松陰です

推しではある

と、正直には答えられず、

「い、色々いまして…」とおためごかしました。
ああなんて常識人な小市民。
狂愚には程遠いですね、出直してまいります。


あと、行きの電車内でたまたまXの投稿を拝見した、あけがたとろりさんの「御守文学カード」。
同行した身内に「御守文学カード」というのが欲しくてね、と喋りながら振り返ったらそこがまさにあけがたとろりさんのブース、というちょっとしたミラクルが起き、かえって慌てふためくという。

太宰、織田作、安吾のBARルパン組をお迎え

太宰、織田作、安吾それぞれが「死」に言及している作品の御守文学カードをお迎えできたのが嬉しいです。

手のひらの金魚さんでは織田作のアクリルキーホルダーを(かっこいいよう)。

YAHIRO TAKAHASHIさんの水処理場写真集はたまたまの通りがかりのご縁です。水道管好きなんですよ…。最高にかっちょいい…。


皆様、本当に良きご縁をありがとうございました。
感謝感謝です。


今回の会場であるビッグサイト自体は、なぜだか意外と来たことがあるので、会場自体への場慣れはしていたのも、四四田としては、ストレスフリーでした。個人的に助かったのです。

あと四四田、ゆりかもめが乗り物として好きなのでビッグサイトに行くのはとても好き。
そこもハッピーだったな。

わーい、海だー船だー(これは帰りに駅から撮影した)

港湾の倉庫エリアとか工場エリアとか、見てるのものすごい好きです。かっこいい。
今回は肉眼で見過ぎて一番好きなところは写真撮らなかった。生が一番。

唯一撮影した会場内の様子。

屋根のほねぐみかっこいいね

しかし人の多さしか伝わらない写真ですね。屋根映ってるので撮影者本人は満足してますが。

あああと、寒いかなあと思って着込んでおいたら暑かったです。

天気がいいおかげもあって全然着込まなくてよかった。とはいえ寒いよりも良い。もちろん。

しかし、会場でも「暑い!」っておっしゃってる方は複数人お見かけしましたので、今後同会場での下半期?秋冬期?開催の時の目安にしたほうがいいかもですね。心のメモに書いても多分四四田忘れるので自分の記事に書いておきます。

四四田へ
ヒートテック三枚重ねはいくらなんでも着すぎです。
僕より

(引用のフォーマット使ったけど出典など勿論ない)


推しアクスタも勿論連れていってました。
ゆりかもめで途中通過するお台場はね、あれは黒船迎撃用の砲台設置跡地だからね、推しとも無関係じゃないから、見せたかったわけ。

「ほらあれが、君が乗ろうとしていた黒船を迎撃するために江戸の海に作られたお台場ですよ」

そういえば、鎌倉の麻婆豆腐屋で、
「隙あらば吉田松陰の話をしてごめんなさい」って言った僕に、

「四四田、それ間違ってる。
今は隙なんて無かったし、
四四田は隙がなくても吉田松陰の話してるよ

って、言ってくれたのがFさんでした。

Fさん、
僕は今でも、

吉田松陰の話を常にねじ込んで生きています。


おかげさまで、おおむね元気です。

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