ネーミングに想いを込めて愛し続ける
新潟生まれ新潟育ち、ブランディングプロデューサーの亀山です。
Narashika(ナラシカ)という屋号でフリーランスとして活動しています。
今日は「ネーミング」について。
良いブランドには、良いネーミングがあります。
特に商品やサービスには、それらをつくった方たちの想いが込められているものです。
その商品があることでどんな良いことが実現できるのか、どんな感情になれるのか、そういったことを名前に託しているはず。
ブランディングプロデューサーとして活動している亀山は、ネーミングをつけることが結構あります。
そこで、今日は亀山がこれまでに考えたネーミングとそこに込めた想いをご紹介します。
一応頑張って考えたので、最後まで見てもらえたら嬉しいです。
Niigata Kitchencar Boogie
2020年5月からスタートしたプロジェクト「Niigata Kitchencar Boogie(ニイガタキッチンカーブギー)」。
「ウキウキする美味しさを、新潟らしく」をコンセプトに、新潟にキッチンカー文化を創るのが目的のサービスです。
新潟県内で営業しているキッチンカーと、出店スペースを提供してくれる方をマッチングすることはもちろんですが、キッチンカーの販売促進サポートや情報発信なども行い、新潟での暮らしに当たり前のようにキッチンカーが存在する風景を創ります。
で、この「Niigata Kitchencar Boogie」というネーミングは亀山が独断で考えたわけなのですが、やっぱりポイントは「Boogie」の部分。
なぜ「Boogie」という言葉を選んだかというと、おしゃれなキッチンカーが来てくれて嬉しい感情って、エキサイティングなワクワクドキドキよりももう少し落ち着いた、小さめのウキウキだと思うんです。そんなちょっとウキウキする気持ちと明るい雰囲気の音楽「Boogie」のイメージが重なったから。
ロックでもパンクでもバラードでもなく、「Boogie」がぴったり来たんです。
それと、コロナの影響でイベントがなくなり、キッチンカーが出店できる場所が激変したので、その支援もしたかったんです。
で、「Boogie」って「ブギ」とか「ブギウギ」とも言われたりするのですが、戦後の復興期に「東京ブギウギ」という曲が大ヒットして日本中に元気を届けました。
戦争に負けて下を向いていた日本人が、「東京ブギウギ」によって立ち上がったわけです。
絶対聞いたことあるはずです。
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そんな状況と今のコロナの状況も重なって、「Boogie」が日本を新潟を元気していって欲しいなという想いも込めました。
まだまだスタートしたばかりのプロジェクトですが、これからどんどん進化していきます!
ぜひ巻き込まれてください!笑
Recoup in Niigata
万代シティをホコ天にして2020年4月に開催する予定だったイベント「Recoup in Niigata(リクープインニイガタ)」。
このイベントのネーミングも亀山が考えさせていただきました。
「Recoup(リクープ)」とは、「取り戻す」とか「回復する」という意味で、仕事や子育てで疲れている私達が、"自分を取り戻す"ことができるイベントをつくりたかったんです。
イベントのコンセプトは「自分を取り戻す週末」。
ワイワイ騒いで疲れるお祭り系のイベントではなく、ストリートミュージシャンが奏でる優しい音楽を聞きながら、キッチンカーが提供する料理やビールを楽しむっていうリラックス空間を構想していました。
イベント自体はコロナの影響で中止になってしまいましたが、終息したらぜひ開催したいと思っています!
遊びに来てね。
よんでるないと
2018年11月から毎年開催されている、新潟市江南区のル・レクチェ農家さんたちが主催しているイベント「よんでるないと」。
こちらもイベント立ち上げに関わらせていただいて、イベントのネーミングをさせていただきました。
全国的には西洋梨といえばラ・フランスですが、新潟ではもちろんル・レクチェが有名。
甘みが強くて、とろっとした食感といい香りがたまらんですよね。
で、新潟県内でル・レクチェというと、新潟市南区の白根地区や三条、加茂が生産量が多く、認知度も高い。
ですが、江南区にはやる気モリモリの若手ル・レクチェ農家がいっぱいてい、手塩にかけて育てたル・レクチェをもっと多くの人に届けたいという想いがあって立ち上がったイベントです。
ル・レクチェはボジョレーヌーボーのように解禁日があって、毎年11月下旬です。そのタイミングで、ル・レクチェを思う存分楽しんでもらえる内容になっています。
コンセプトは「大人の夜会」。
ちょっとおしゃれをして出かけたくなるようなパーティを目指しました。
ドレスコードを設けて、20歳未満の方は入場できません。
また、提供する料理にはすべてル・レクチェもしくは和梨を使い、和梨で仕込んだビールも提供。
それぞれのテーブルに農家さんがついて、ル・レクチェの魅力やおすすめの食べ方などの話もします。
イベントの中にはジャズバンドの演奏も。
そんなオトナな雰囲気のイベントだったわけですが、なぜ「よんでるないと」というネーミングなのか。
「よんでる」というのは新潟弁で「熟している」という意味です。
解禁日を迎えて、熟した美味しいル・レクチェを楽しんでほしいという想いを込めました。
また、来ていただきたいお客さんも人間的に熟している大人ということもあって、「よんでるないと」にしました。
もっとカッコつけて横文字を使うこともできたのですが、農家さんが主催をして、手作りでつくるイベントなので、背伸びをしすぎず、ダサかっこいいラインが合ってるかなと。
結果的に多くの人に親しんでいただけるイベントになり、とても嬉しいです。
これからも生み出すゾ
ざっくりですが、亀山がこれまでに担当させていただいたネーミングをちょっとだけご紹介しました。
「モノ消費からコト消費へ」「物より物語を売れ」なんて言葉をよく耳にしますが、ネーミングはお客さんにストーリーを感じてもらうひとつのきっかけになります。
「その名前はどういう意味?」「そういう意味なんだ!」「おもしろーい!」みたいな。
言葉を生み出すのはすごい大変だけど、面白い仕事です。
いいネーミングがあれば、商品もサービスにも愛着がわきます。
安易につけるのではなく想いを込めて込めて込めて。
毎日世界中で素晴らしいネーミングがボンボン生まれていますが、亀山も少しでも喜んでもらえるネーミングを生み出せるように、これからも試行錯誤していきます!
まずは、本読もかな。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました!
それでは!
ブランディングプロデューサー
Narashika
亀山友貴