「社長がそう言ってるんで・・・」に萎えちゃう
新潟生まれ新潟育ち、ブランディングプロデューサーの亀山です。
Narashika(ナラシカ)という屋号でフリーランスとして活動しています。
今日のテーマは、「責任感を持てるカッコいい大人を目指す」です。
仕事はほとんどの場合、チームで動いていて、誰かと誰かの間に立つことって結構多いと思います。
そんな時に、「社長がそう言ってるんで・・・」とか「デザイナーがそう言ってるんで」っていう伝言役になっちゃうことって、まじであるある。
でもただの伝言役なら、その人はいらないし、伝言を伝えられた側としても萎えちゃうんですよね。
「で、あなたはどう考えてるの?チームとしての意向は?」ってなっちゃう。
だから、伝言役ってチームのメンバーとして責任感を持てていない状況だと思うんです。
「チームがうまくいくかどうかは自分次第」って思ってる人は、伝言役にはならないので。
だったら、リーダーじゃなくてもチームに所属している以上は、責任を自分が取る覚悟を持って、仕事に臨めたほうが良い成果が出るし、協力してくれる人も集まってくると思うんです。
そういう責任感のある大人ってやっぱりカッコいいって思うんですよね。
チームとしての考えは?
フリーランスのブランディングプロデューサーとして仕事をしていると、一緒に仕事をする相手は会社や自治体だったり、組織を相手にすることが多いんです。
要は、何かしら悩みを抱えているチームに、亀山率いるブランディングチームがサポートに入る感じ。
大きな流れとしては、悩みを聴く→解決策を提案→承諾を得る→準備→実行する→効果検証。っていう流れです。
で、「承諾を得る」と「準備」のフェーズで起こりがちなことが、「社長がこう言ってるんで・・・」という言葉。
最初の「悩みを聴く」というフェーズでは、社長に直接話しを聴くことがほとんどですが、その後は別の社員さんがが窓口として担当してくれる事が多いです。
そうすると、こちらから提案をしたり、準備に入ったりしたときに、「社長からのお言葉」がおりてきたりします。
要は、窓口の担当者から「私は納得していないんですけど、社長がこう言ってるんで、この方向でお願いします」って言われることがあるんです。
全然いいんです。
社長が会社のトップで、チームのリーダーなわけで、主な仕事は「決めること」だと思うので。
ただ、気になるのは担当者が納得していないっていうこと。
冷たく聞こえてしまうかもしれませんが、「チームとしての考えはそっちでまとめてきてよ」って思っちゃうんですよね。
「改めて内部で話をして、こういう方向で行きたいと思っていますが、いかがですか?」って言われたら、亀山としても「チームの意向」として受け取って、対応できます。
ただ、現場は納得していないけど、社長の判断だからしょうがないっていう事情がわかってしまうと、「それで本当にいいの?やっちゃうよ?」って思っちゃう。
それだと、やっぱり楽しくないですよね。
だって、実際に行動に起こすのは現場の社員さんで、その人達が納得していないことをやり続けるってしんどいですから。
こういうのは、会社組織っていうチームが上手く回っていないっていうことが垣間見えちゃってる状況なわけで、亀山が関わってきたチームのほとんどで陥っているいわば"あるある”です。
「社長が〜」だけじゃなくて、「〇〇部長が〜」「女性スタッフが〜」「OBが〜」などなど、チームがまとまるのって結構大変。
会社員を7年間だけですが経験した亀山も、チームとしてまとまれているタイミングはあんまりありませんでした。
チームメンバーとしての責任感
チームがまとまるってめちゃくちゃ難しいから、専門のコンサルティングがいたりするわけです。
それに、私達の最大の悩みはやっぱり、人間関係。
全員が考えていることや興味あること、価値観が違うわけなので、まとまることはやっぱり難しい。
ただ、フリーランスとして仕事をやっている中で思うのは、チームが完全にまとまらなかったとしても、チームのメンバーであることに責任を持ってる人ってやっぱりカッコいいなと。
例えば、先程の「社長が言ってるんで・・・」と伝えてきた窓口担当の社員さんが、チームメンバーとしての責任感を持っていたとしたら。
亀山と話す前の、社長と話している段階で、チームとしてより良い方向に進むにはどうすればいいかを考えながら、チームとしての意見をまとめてると思うんです。
仮に、強引に社長が判断を下したとしても、それがチームの意向なわけなので、「社長が言ってるんで・・・」っていう前置きなしで、「改めて内部で話をして、こういう方向で行きたいと思っていますが、いかがですか?」って伝えてくれる確立が上がるはず。
要は、リーダーじゃなかったとしてもチームのメンバーである以上、外部と接する時にはチームの代表であるべきだと思うんです。
「私は知らないでーす」みたいなスタンスはやっぱり萎えちゃう。
それに、「社長がこう言ってるんで」っていうのはただの伝達役でしかありません。
「で、あなたの意見は?チームとしての意向は?」ってなっちゃうのが関わらせてもらっている外部としての率直な意見です。
ただ、ブランディングっていう関わり方が、外注のようで外注じゃない距離感なので、チームの一員として見ていただいている部分もあると思います。
つまり、窓口担当の人も、「一緒に考えてよ〜」って思っちゃう距離感。
ありがたいことだし、気持ちもすごいわかるのですが、やっぱりチームとしてどうしたいのかは、チームの中で決めてもらわないとしんどいかな。
とはいえ、それを言ったところで始まらないので、亀山も一緒になってチームいい方向に進むように働きかけるわけですが。
自分もできてないことばかり・・・
随分偉そうに文句を並べてきましたが、もちろんこういうことって自分もやってしまいがち。
例えば、ブランディングプロデューサーという立場は、依頼者とデザイナーとの間にいたりします。
依頼者の悩みを聴いて、デザインで解決できそうであればデザイン案を提案して、承諾を得て、具体的なアイデアをデザイナーに伝えて手を動かしてもらう。みたいな。
この時、依頼者は会社のようなチームであり、こちらは亀山率いるブランディングチームです。
つまり、亀山はブランディングチームの窓口担当になるわけです。
だから、「デザイナーがこう言ってるんで・・・」っていう発言は、「社長がこう言ってるんで・・・」と一緒。
また、「依頼者がこう言ってるから・・・」ってデザイナーにそのまま伝えるだけもやっぱりNG。
ただの伝言役。
常に「で、お前はどう考えて、どうしたいの?」が求められていると思っています。
つい、やってしまいがちですが、チームのメンバーである以上は、チームの代表であるっていう責任感を持ちたいですよね。
そうすれば、関わってくれている人も気持ちよく仕事ができますし、なによりチームが上手く回る第一歩だと思います。
メンバーが一人も責任感を持っていないチームよりも、全員が「自分はチームの代表だ!」っていう責任感を持ってるチームの方が、絶対的に出せる成果は上がるはず。
社長としても、社員一人ひとりが「チームがうまくいくかどうかは私次第だ!」なんて思っていたら嬉しいですよね。
責任感を持つ、ということは責任を取る覚悟をもつということ。
責任を取るっていうのは、難しいし、メンタルやられるし、めんどくさい。
だから、亀山だってできれば逃げたい。
「デザイナーがそういってるんで〜」っていって責任から逃れたいです。
でも、それじゃあ何もつくれない。
そんな人にはだれも共感しないし、応援したくもならない。
だから、気合い入れて責任感を持ってやれることをやる。
そんな大人がカッコいいと思うんです。
せっかくなら、カッコつけません?
ブランディングプロデューサー
Narashika
亀山友貴
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