LASTMAN全盲の捜査官第1話の名言「私たちは何も特別な存在ではなくどこにでもいる人なんですよ」
皆さん、こんばんは。弱視難聴@世界一わかりやすい障害科学の情報発信をモットーに活動している弱視難聴の研究者です。
先ほど、放送されたLASTMAN全盲の捜査官、みましたか?
刑事ドラマも福山雅治も大好きなので、大興奮!笑
いろいろといいなーと思うシーンはあったのですが、なかでもいいなーと思ったのは、事件解決後にいったセリフ。
「私たちを聖人君子かなにかと勘違いしてませんか?私たちはなにも特別な存在ではなく、どこにでもありふれた人間ですよ」
というもの。
何かと障害があることで、
「奈良さんはすごいですねー」
といわれることがあり、純粋にそう思っていってくださっていることはわかりつつ、なんか1つ壁を作られたような、そんなさみしい気持ちになることがあります。
別に、私がすごいんじゃないんだけどなーと。
そんな、日々のもやもやをドラマのなかでスマートに表現してくれたような気がします。
ドラマなので、おおげさで、実際にはありえないよーみたいなこともありますが、それは医療ドラマをはじめ、さまざまなドラマがそういうもの。
私はそんなおおげさに表現されたり、現実とかけはなれた表現をされることにそれほど嫌悪感なないんですよね。
むしろ、こういうドラマがはじまるたびに、
「奈良さんはこのドラマをみていて、いやだなって思うことはありませんでしたか?」
と聞かれることが多く、障害のない人たちがすごく気を使ってみているんだなーなんて思うんです。
そうじゃなくって、例えば今日のドラマだったら、
「福山さんが、指をならして団地の方角とかあててましたけど、あれって奈良さんもできるんですか?」
みたいに会話のネタにしてもらえたらいいなーとは思います。
ちなみに、反響音によって空缶を把握するというのは視覚障碍者がよくやっています。でもね、私は難聴があって反響音の活用ができないから、あれは奈良さんにはできないんですよー。
&あれだけ広い空間で、かつ、都内という様々な音がする環境で、指をならしてというのは難しいでしょうね。あれは、ドラマ的演出かなーと。
これから日曜日の夜は楽しみになりそうです。
ぜひ、みなさんもテレビの前であれこれ突っ込みながらみてもらえるといいんじゃないかなと思います。